18P アザトース(アザトホース)

・分類

 外なる神

・出典

 未知なるカダスを夢に求めて等

・概要

 クトゥルフ神話の万物を生み出した混沌の核で、神々の始祖。〈魔皇〉、〈万物の

 王〉、〈白痴の魔王〉とも呼ばれる。


 無限無窮の宇宙の最奥、沸騰し湧き立つ原始の混沌の中心、あらゆる次元から切り

 離され、時間を超越した無明の閨房に存在し、そこで蕃神達に囲まれ、白痴の夢を

 見ながら増殖と分裂を繰り返している。クトゥルフ神話の世界は、アザトースの見

 ている夢である為、彼が目を覚ました瞬間その世界は消滅すると言われている。

 【ヨグ=ソトース】や【シュブ=ニグラス】、【ニャルラトホテプ】等の多くの

 神々を生み出した。最強の邪神のように思えるかもしれないが、当の本人は知力が

 極めて低い為、ニャルラトホテプに好き放題能力を使われているとの事(何かちょ

 っと可哀そう)。













 すべての無限の中核で冒瀆の言辞を吐きちらして沸きかえる、最下の混沌の最後の

 

 無定形の暗影にほかならぬ―すなわち時を超越した想像もおよばぬ無明の房室で、

 

 下劣な太鼓のくぐもった狂おしき連打と、呪われたフルートのかぼそき単調な音色

 

 の只中、餓えて齧りつづけるは、あえてその名を口にした者とておらぬ、果しなき

 

 魔王アザトホース



 『ラヴクラフト全集 6』、173頁より

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