16P サマエル

・分類

 天使、堕天使

・出典

 イザヤ書、創世記、バルクの黙示録

・概要

 ユダヤ教の七大天使の一柱ともされる死を司る熾天使であり、後に堕天使となっ

 た。その名は〈神の毒〉を意味する。〈赤い蛇〉と呼ばれることもある。


 12枚の翼を持つ盲目の堕天使の姿をしているが、赤い蛇の姿でも知られている。

 【サタン】や【ルシファー】と同等の力を持つ強大な魔王で、その多くは謎に包ま

 れている。ルシファーと同じ熾天使、ローマの守護天使、火星の天使、エデンの園

 に住んでいた蛇等、様々な説がある。その為、【カマエル】やサタンと同一視され

 ることもある。


 サマエルが堕天使となった経緯は次のようになっている。ある日、死を間近に控え

 た預言者【モーセ】の魂を取ってくるよう、サマエルは神に命じられ、彼の元を訪

 れた。しかし、まだ生きていたいと抵抗するモーセによって両目を潰されてしま

 し、役目を果たすことが出来なかった。その後、神はサマエルの事を厳しく叱責

 し、モーセの魂は結局神自らが天界に運んだ。サマエルはこの事が屈辱となり、堕

 天使となった。

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