3P バハムート
・分類
世界魚
・出典
アラビア宇宙誌、千夜一夜物語
・概要
中世イスラムの世界構造の概念における世界魚。
全身から眩いばかりの光を放つ巨大魚の姿をしており、その背に世界牛【クジャ
タ】を乗せ、牛にはルビーの岩盤が乗り、その上に大地を担ぐ天使が乗る。その巨
体は、全世界の海洋をその鼻孔に入れても、砂漠に置かれた芥子粒ほどしかならな
いと比喩される。また、バハムートの周りには水があり、その水域の下には暗闇が
あるが、そのさらに深淵は何があるか人には知れない、とされている。
その都合上、その姿を見た者は殆ど居ない。しかし、キリスト教の開祖【イエス・
キリスト】ただ一人がその姿を見たと言われており、彼はその姿を見て失神してし
まった。三日後にイエスは目を覚ましたが、その時バハムートは彼の目の前を通り
過ぎている途中だったとの事である。
因みに、バハムートは旧約聖書【ヨブ記】に記された最高の生物【ベヒモス】と同
一視されることもある。また、最近ではドラゴンの姿をしていることもあるが、こ
れはあくまでゲームの世界の中だけであり、実際の伝承では魚、鯨、海蛇のいずれ
かの姿をしている。
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