201.まともな物も作るみたいです。
教会に関しては、司教様が到着するにしてもまだ数日かかるでしょうから、ひとまず保留です・・・保留してることが多いですね・・・
私達のお城の様子でも見に行きましょうか。家具とかもどのくらい入っているかが気になります。向こうで泊まったとしても数日中に帰ってこればいいのですし・・・そうしましょう。
「アリス。気分転換にお城の様子でも見に行こうと思うの。どうかな?」
「そうね、いいと思うわ。家具の納入もほとんど終わったと聞いてますし。」
えっ、そうなのですか?私は聞いてませんよ・・・
「いつ終わったんですか?」
「いつかは分からないけど、ギャリソンがそう言ってたわよ?」
聞いてないですね・・・まぁ、アリスが聞いているのですからいいということにしましょう。
「そうですか、では確認がてら行きましょうか。」
いつものメンバーでお城まで行くことになりました。自動車で移動すればお城もそれほど時間がかかりませんしね。3時間ほどで、領都とお城を行き来できます。
運転はメイドさんにお願いしました。もう運転はマスターしたようで任せておいても大丈夫みたいです。
たまに羨ましそうにコトハが覗いているので今度運転させてあげましょう。
「何度見ても綺麗なお城よね・・・」
そうですよね、ノイシュバンシュタイン城は綺麗なお城ですからね。
「白鳥城と言われていたお城をモデルにしてますから、すごく綺麗だと思いますよ。」
「白鳥城ですか・・・綺麗な名前ですね。」
お城を眺めてうっとりしている様ですが、アリスのために作ったお城ですからね。
「さぁ、中に入りましょう。」
中に入って、各部屋を回ってみますが、いい感じに家具が配置してありますね。ベットが入っている部屋もありますし、いつでも住める様になってます。
「いい仕事してますね。」
「ええ、使用人が使うには十分すぎると思うわ。」
そうでしたね、私たちが使うフロア以外をお願いしましたから。執事とメイドは王都邸から呼びましょう。王都邸は別の人を雇いましょう。私たちが使う家としてはこちらがメインになりそうですからね。
足りないメイドなどはこちらで雇い入れます。上がある程度しっかりしていればなんとかなるでしょうから・・・私ですか?私はセバスに丸投げしますよ?いいじゃないですか、セバスは私よりしっかりしているのですから・・・
今回はそれぞれの部屋を見て回るために、階段を使いましたが、普段はエレベーターを使います。いちいち階段を使ってたら疲れるじゃないですか・・・
全ての部屋を回りましたが、特に不備は見つかりませんでした。これで引き渡しということで大丈夫そうです。今後も色々頼みたいですね。いい仕事をしてくれる職人には仕事を回してあげる必要があります。
自動車のボディを頼む事はできないでしょうか?鉄を使うことは基本的に考えてませんから、木と皮を使う予定です。木工であれば家具職人に頼んでもいいのではないでしょうか・・・少しばかり畑違いかもしれませんが、話をしてみる価値はありそうです。
エンジンに関してはガンテツさんに任せてますから連絡待ちです。あとはタイヤを作ってくれそうなところですか・・・これは少し考えておきましょう・・・
「アリスはどこか気になった所とかはある?」
「そうね、家具はこれで大丈夫だと思うわ。後は調度品かしら?廊下に灯りも欲しいわね。」
そういえば廊下に灯をつけるのを忘れてましたね・・・
「灯りというとやっぱり蝋燭とかランプ?」
「そうね、灯りの魔道具もあるけど結構するものね・・・」
ああ、価格のことですか。私が作ればなんということはありませんね。
「作ってみましょうか?」
「また?」
「ダメですか?」
「そうね。蝋燭や油の需要というのもあるから・・・」
「そういうことですか・・・」
そう言った理由があれば私が作るといけませんね・・・私たちの部屋だけにしましょう。
「では、ランタンの様なものだけ作っておきますね。」
「そうね、それだったらいいと思うわ。」
調度品に関しては私はよく分かりませんので、アリスに任せることにします。王女様ですからそう言ったことにはそこそこ詳しいでしょう。
私はランプ作りです。アルコールを使ったランプにしましょう。室内で油を燃やすことになるのですから、換気設備を付けておかないと危なそうです。今晩こっそりやりましょう。
「ランプを作ってみたのだけど、見てもらえるかな?」
一応アリスに確認してもらいましょう。おかしな所があるといけません。
「うん、いいと思うわよ。カオリにしてはまともな物ね。」
「それってどういうことですか?」
「だって、いつもやらかしてとんでもない物作ってるじゃないの。」
「・・・・・・・・・・」
言い返せませんでした・・・確かに色々作りましたね・・・今度から常識的な物も作りましょう・・・
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