016.妹が出来たみたいです。
目の前にまだ名前のないドールが横たわっています。可哀想ですがまだ裸です。
名前ですね・・・イロハにしましょう。アヤハにイロハいいですね、響きも似てて姉妹っぽいです。
「イロハ、起きなさい。」
どうもこれがコマンドのようです。本当に娘を起こしている気分になってきてしまいますね。ええ、そうですね娘です。もう、私は母親でいいです。未婚なのに・・・
『・・・母様?』
やっぱり母親ですか・・・
「ええ、そうですよ。」
『母様!』
おもいきり抱きついてきますよ。力が強いですね、押し倒されてしまいました。
「ほら、イロハ。抱きついてもいいからまずは服を着なさい。」
起き上がって空間収納からイロハの服を出します。昨日作ったアヤハとお揃いのものです。イロハには半スカートを右側にして着せましょう。特に意味はありませんが、アヤハとまるっきり同じもどうかと思っただけです。そうですね、あとでリボンとネクタイを作りましょう。アヤハとイロハに付けてあげましょう。違いも出ますし可愛いでしょう。何度もいいますが、可愛いは正義です。
あ、服を着たらまた抱きつくのですね。抱きついてもいいと言ったのは私ですので仕方ありませんね。アヤハ、そこで羨ましそうに見ないの。貴女はお姉さんなんだから。指咥えないで下さい・・・仕方ありませんね。
「アヤハ、貴女もいらっしゃい。」
まるで尻尾でも振ってるような勢いで抱きついてきますね。
「アヤハ、それにイロハ。2人は姉妹なんだから仲良くしてくださいね。特にアヤハはお姉さんなんだからイロハのこともちゃんと見てあげてくださいね。」
『はい、お母様。』
うん、いい返事ですね。抱きついて、私の腕に頬を擦り付けながらでなければなお良かったのでしょうが・・・
「ほら、2人ともちょっと離れなさい。」
まだやることもありますからいったん離れさせましょう。空間収納からイロハに持たせる予定の双剣を出します。あ、鞘を作ってませんね。失敗です。鞘くらいならすぐでしょう、ちゃちゃっと作ってしまいましょう。ボアの革がまだありましたね。さすがに簡単な物ですからすぐ出来ましたね。
「イロハ、これはイロハのために作った剣です。これを使って私を守ってくださいね。」
『はい。母様、私ね母様を一生懸命守るから。絶対に守るからね。』
「はいはい、アヤハは弓でイロハは剣で私をしっかり守ってね。お願いね。」
2人にしっかりお願いしておきましょう。私は何にも出来ませんからね。この子達に守って貰わないとすぐに死んでしまいますよ。ホーンドラビットすら倒せないでしょうから・・・
そうですね、イロハのステータスも鑑定しておきましょうか。
名前:イロハ
種族:アルティメットドール
性別:女性
年齢:0才(外見18才)
HP:100%
MP:100%
状態:正常
神足通
剣聖
物理耐性(大)
魔法耐性(大)
神足通ってなんでしょうか?これも要鑑定ですね。
神足通
自由に移動出来る力
うん、わかってた。自由ってどの位自由なんでしょうね。アヤハのことを考えるとそれこそ瞬間移動位しそうですね・・・もういいです考えることを放棄します。私の娘達はすごいって事でいいです。そうしましょう。次創る子もきっとそうなるのでしょう。
「さて、2人とも町に帰りますよ。ギルドで納品して、イロハを冒険者登録して貰わないといけませんしね。」
『はい、お母様。』
『母様、冒険者登録って何ですか?』
「そうですね、身分証を作るのに必要なことですね。私やアヤハもしているのでイロハもしてくださいね。」
『母様や姉様と一緒なんですね。わかりました、イロハは冒険者登録しますね。』
さて、なんて言って門をくぐりましょうかね。ギルドはアリスさんにちょっと話をすれば済むのですけれど・・・まぁ、娘と合流したって言いますか。娘なのは確かですから。
門番に、二度見三度見されますね。そうですね、イロハより私の方が年下に見えますからね。若いお母さんでいいじゃないですか・・・義理の娘って事でもいいじゃないですか・・・とにかく通してください。
結構、時間取られましたね。次は何か言い訳を考えるかしておかないといけませんね。
さてとギルドで、薬草を納品しましょう。今日はイロハにかかりきりでしたからね。あまりありませんよ。
アリスさんを探しましょう。あ、こっちを見てますね・・・イロハを連れてきましたからね。軽くお辞儀をしてみせると、手招きされます。別室を指さすのでそっちに行けと言うことですね。まぁ、他人に見られるよりいいでしょう。
「カオリさん、お帰りなさい。その子が先日言っていた子ですか?」
「ええ、イロハって言います。冒険者登録をお願い出来ますか。」
「わかってますよ。でもその子も人形なんですよね?とても人形には見えませんね。」
「ふふっ、可愛いでしょ。自慢の娘達ですからね。イロハ、挨拶なさい。この人がギルドで色々世話をしてくださるアリスさんです。よく覚えておくのですよ。」
『イロハです。よろしくお願いします。』
「え、ええ。こちらこそよろしくお願いします。」
ふふっ、驚いていますね。でも、慣れて貰わないといけませんね。これからこの子達をおつかいに出すこともあるでしょうからね。
うん、ちゃんと登録出来たみたいですね。このあいだと同じように虹色に光りましたけど、普通にスルーされましたよ。もう1度あると思いますのでよろしくお願いしますね。
ギルドでやることは終わりましたので宿に戻りましょうか。そういえば1人増えるので追加料金を払って広い部屋に移動しないといけませんね。もう1人増えることですし、この際4人部屋にして貰いましょう。もう1人増えるからと伝え4人部屋にして貰います。一応3人分の宿代で済みますが4人部屋を確保させて貰っているので少しだけですが色を付けておきます。こういった細やかなことは大切ですよ。
疲れたので夕飯を食べてすぐ寝ましょう。アヤハがじっとこちらを見ていますが、今日はイロハの魔力補給をしてあげないといけません。イロハと一緒に寝ましょう。アヤハは明日してあげますから今日は我慢してくださいね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます