014.依頼を受けるみたいです。

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 お金が手に入ってしまいましたね・・・稼ごうかと思っていたのですが、しばらくは大丈夫になってしまいました。まぁ、遊んでいるのもなんですから当初の予定通りギルドに行って依頼を見繕いましょうか。もちろんアヤハも連れて行きますよ。

 目立ちそうなのでボアの革で作ったコートでも羽織っていきましょう。もう少しおしゃれな物を後で作り直しましょうか。コートでなくともマントで十分ですね。そうしましょう。


 さて、ギルドの掲示板でも見てみましょうか・・・薬草の採取からゴブリン討伐と色々ありますね。戦闘系は避けたいので、薬草採取でしょうか?でも、安いですね。薬草10枚一束で銀貨1枚ですか。宿代を稼ごうと思ったら8束は集めないといけないわけですね。食事抜きの話なのでそれ以上ですね。ボア辺りを狩った方がいいのでしょうか。アヤハに頼めばすぐでしょうから。

 とりあえず受付に行って詳しく聞きましょう。薬草がどんな物かも知りませんしね。


 アリスさんを探しましょう。専属になって頂いたことですし、色々聞きましょう。

 「すみません、アリスさんっていますか?」

 適当な受付の人に聞きましょう。

 「ちょっと待って下さいね。」

 アリスさんを呼んでくれるみたいですね。あ、奥の方から来ましたね。

 「依頼を受けに来たんですが、今いいですか?」

 一応聞いておきましょう。忙しいならまた今度来てもいいですからね。お金は出来ましたから・・・

 「はい、大丈夫ですよ。どのような依頼でしたか?」

 「私みたいに登録したばかりの者が受けるような簡単な物を探してるんですけど、薬草の採取辺りがいいんですかね?」

 「そうですね・・・色々とご説明しますね。」

 そう言って色々説明してくれた事をまとめるとこんな感じだった。

 ・最初は薬草の採取がおすすめ。ポーションに使える薬草が3種類ほどあるのでそれを集めるのが良いとか。ポーション用のが銀貨2枚、マジックポーション用のが銀貨3枚、ハイポーション用のだと銀貨4枚だそうだ。それぞれ10枚一束が決まりだそうだ。

 ・薬草採取をする場合、ホーンドラビットに注意すること。いきなり突進してくるそうだ。

 ・ある程度の実力がつくまでは森に入らないこと。森も外縁部までならワイルドボアやウルフくらいまでしかでないらしい。

 ・森の奥深くには行かないこと。ワイルドベアなども出るためパーティを組んで行かないと危険らしい。

 とこんな感じだった。

 早い話が、ホーンドラビットに気をつけながら薬草を採っていれば大丈夫と言うことですね。もしホーンドラビットなどを狩った場合は素材を買い取ってくれるそうだ。最初は自分で使うかな・・・

 あと、ホーンドラビット、ワイルドボア、ワイルドベアなどは魔物扱いされていないそうだ。なるほど、魔物かと思っていましたよ。大っきいですからね。

 薬草採取は常時依頼な為、採ったら持ってきて下さいだそうです。常時不足してるんですね。薬草の見本を見せて貰い覚えた後、採取に向かいます。



 門番の人にギルドカードを見せると気をつけて行ってくるようにと言われました。何か子供扱いですね。確かに背は小さいですが、何か気分が悪いです。心配してくれているのは分かるので声には出しませんが・・・


 町の外縁部、少し離れた森の手前。ここら辺が薬草が多く生えている所らしいです。私より小さな子から私くらいの子が薬草を探しているようです。やっぱり初心者用の依頼のようですね。さて、アヤハにも探させながら私も探しましょう。

 『お母様、あちらにこれと同じ物がたくさん生えている所がありますよ。』

 「え、何処?」

 私が見える範囲には無さそうなのですが、アヤハには見えるのでしょうか?

 「アヤハ、そこまで連れて行ってくれる?」

 「はいっ、お母様。」

 すごく嬉しそうですね。この子は感情もあるんですね。ますます人間っぽいですね。本当に人形なのか分からなくなりますね。でも、嬉しいことです。私が寂しくなくてすみます。ドールと一緒にすごす生活。理想ですよね。


 だいぶ森の近くに来ましたが確かに生えてますね、しかも群生ですよ。少し崖なっていて見つけにくいのでしょうね。採り放題とまでは行かなくとも、結構稼げそうですね。そうですね、10束位集めましょう。その位であれば採り尽くすことなく集められます。


 ここであれば人目もありませんし、アヤハに見張って貰えばホーンドラビットも大丈夫でしょう。こっそり色々作るにはいい場所ですね。今日の所はひとまず帰りますが、明日はここでアヤハの妹を作りましょう。

 今日は宿に帰ってどんな子にするか考えないといけませんね。

 では、薬草を納品するためにギルドに行きましょう。



 アリスさんは・・・1番奥のカウンターですか。結構並んでますね。仕方ありません、1番後ろに並びましょう。


 やっと、私の順番ですね。

 「薬草の納品ですけどいいですか?」

 「カオリさん、お早いお帰りですね。」

 「ええ、そこそこ集めたので帰ってきました。初日ですし、ゆっくり始めればいいかと・・・」

 「そうですね、慣れないうちはゆとりを持ってやった方がいいかもしれませんね。」

 10束ほどカウンターに出します。もちろん10枚ずつ束ねてありますよ。

 「結構ありますね。群生地でも見つけましたか?」

 やっぱりそう言った所を見つけないと短時間でこれだけの量はとれませんか。

 「内緒です。」

 「そうですね、情報というのは高価で取引されることもありますからカオリさんも大事にして下さいね。では、金貨3枚ですね。」

 ほほぉ~結構な額になりましたね。では、色々買い物でもしてから宿に戻りましょうか。


 街中をぶらぶらしながらいろんな物を物色します。そうですね、武器の1つも買っておきましょうか。私が適当に作った弓と盾があるくらいです。しっかりした物をアヤハに持たせておきたいですね。

 確かあのとき作ったのは木で出来た弓矢と木で出来た盾でしたね。店で売っている武器を素材に魔物素材をまぜて作るとどうなるのでしょうか・・・ちょっと良さげな武器が出来上がるのでしょうか?

 これは実験ですね。とりあえず、剣と弓を買っていきましょう。もちろん矢筒も買っていきますよ。ちゃんとした物が欲しいですからね。それなりの値段ですね。カード払いでお願いしましょう。簡単に取引出来ていいですね。何かプリペイドカードみたいですね。なくなったらチャージしないといけませんね。しばらく無くなりそうにないですが。


 あとは、服を少し作りたいですね。布地があればいいのですが、なかなか売っていないようです。古着は売っているようなので、何着買っていって材料にしましょう。ここではたいした金額にならないのでちゃんとお金で払いましょう。小銭も使わないといけませんからね。

 さて、買い物も済みましたし、宿に帰りますか。

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