孤独
僕は何度も小春の日記を読み返し、何度も何度も自分の気持ちを伝えられなかった事を後悔した。
小春と同じ大学へ行きたくて一緒に勉強していたが、小春はもうこの世にいない、大学へ入る理由もなくなった僕は就職することにした。
そして地元を離れるべきだと思い都会へ引っ越した……。
都会へ引っ越して働いて思った事がある。
都会でも田舎でも他人に関心がない、事故が起ころうが、いじめが起ころうが、人が死のうがその時だけは騒ぐ人もいるがすぐに忘れる。
なるべく関わりを持たない、それは皆余裕がないから何だと思う。
僕もそうだ、小春が死んでから何も興味がなくなった。
働き、飯を食べ、寝る。
何度も生活に飽き、死のうとする、死ねば小春に会えると思うから。
それでも生きる方を勝手に身体が選んでしまう。
都会へ来れば小春の事を考えないでやっていけると思ってた。
しかし、使えれ帰って来れば小春の事を思い出し悲しく、悔しくなる。
彼女を思い出しては、眠れない日もあった。
特に寒くなる時期は、その冷たさから寂しさが、ふたつ、みっつと重なるように心が痛かった。
僕は孤独ながら生きる意味を探す。
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