差別について④-2
私がむっと来たのは、日本です。
日本の創作文化は既に、黒人だろうがそばかすだろうが女性だろうがメガネだろうが赤毛だろうが差別対象になったことすらなく、寧ろ全て『萌え要素』な訳で。日本はこの点、多様性という点においては世界の何歩も先をリードしているのにも関わらず。
『欧米のように倣え』と言われることです。
ショックだったのが、ディズニーにて、メガネのプリンセスが登場した時。某記事にて、『ディズニーは多様性を表現していて素晴らしい。反対に、日本には未だにメガネプリンセスが居ない』とこき下ろされた時です。
はぁ?
おま……。
暁美ほむらは?
真希波・マリ・イラストリアスは?
羽川翼は?
知らないの?
メガネが『萌え』であることなど、こちとらとうの昔に通り過ぎてもう供給過多なんだよ!
メガネが差別対象だったことなど一度たりともねーわ!
そっちはようやくプリンセスひとりだろうが!
西尾維新の作品には『女子は寧ろ全員メガネ掛け機です!』とかいう頭おかしい(褒め)キャラまで居るぞ!
もう一点。
ゼルダの伝説で、ゼルダが白人のプリンセスなのは差別だ、という声が上がったことがあります。
はあ?
ゼルダはハイラル人だが?
あの世界に『白人』なんて種族は無いし、あの世界に黒人差別なんてものは無い。上で書いた通り、制作陣である日本人に差別意識など無い。というか売れる面白いゲーム本気で作ってる時に余計な政治問題とか考える訳ないだろ。
日本には『無い』んだから。
ふざけるのも大概にしろ。
そんな、『人種差別』とかいう現実世界の気持ち悪い文化を、関係の無い創作娯楽の世界に持ち込むな。
お前らの政治主張の為に創作を使うな。
逆に、ゼルダを黒く塗ったら本当に満足するのか? 嘘だろ。日本人が、白人に倣って。ゴマすりながら、『あ、黒くしときましたんで』って? 私が黒人ならキレるね。馬鹿にしてんのかって。黒人だってバカ面白い作品作れるわボケって。全員幸せにしてやるから見とけ、って。
何度も言うが、黒人プリンセスのゲームが欲しいならお前らで作れば良いだけだ。こっちは黒人差別なんてしてないんだからそのゲームが面白けりゃ買うぞ当然。
買う買わないを決めるのはキャラの肌の色じゃない。そのゲームに魅力があるかどうか。それしかないだろうが。あんたらには何が見えてんだよマジで。
中国は嫌いだけど中国ソシャゲは日本で人気だ。
韓国は嫌いだけど韓国料理が美味いことをごまかさない。
日本が嫌いだからと日本の車や文化をも嫌うお前らの気質が情けない。無粋だ。
分けて考えるのが普通だろ。誰が、ゼルダの肌の色なんか気にするんだ。ゼルダが白人かどうかとか、そんなんお前らから聞くまで考えたことなかったぞ。ゼルダはゼルダだろ。現実世界の属性なんて付いてねえって。
『欧米のように、人種の多様性を』って。私からすれば『何故か既に公平である筈の黒人を優遇せよ』に聞こえるんです。
多様性?
洋ゲー見てくださいよ。似たようなオッサンばっか。
和ゲーは? 任天堂だけでもピカチュウ、マリオ、カービィ……。
多様性はどちらにある?
日本ナメんな。
人種差別とか、逆に差別されてきた人種の優遇とか。
そっちの歴史は分かったんで、古臭い価値観とか贖罪はそっちで勝手にやっててください。何歩も進んでる日本の足を引っ張って巻き込まないでください。お願いします。
私の作品を見てください。
シャラーラがどれだけ重要なポジションに居るか。
それは『黒人が可哀想だから活躍させてあげる』なんてこと、微塵もねーよ。適材適所で、最も適しているからシャラーラなんだろうが。
私、もしくは私の世代では既に、『黒人であること』『その他差別されてきた属性であること』は。
アドです。
現に今、差別されてる?
ならこっち来いよ。
推してやるから。
差別主義者なんてダサいやつとは絶縁してこっち来い。
同性愛者でもトランスでも何でも来い。良いぜ。寧ろそっちの方が人気出るわ。
黒人も大歓迎に決まってんだろ。
日本人の『フェチ』の幅広さナメんな。
『差別されて来ました。まどマギが大好きです』とひとこと呟いてみろ。日本中から仲間が駆け付けるぞ。私もそのひとりだ。
日本のオタク界隈は全て受け入れるぞ。
そもそもオタク自体、同種族である筈の日本人から差別されてきた歴史のある『弱者』だからな!
ただひとつ、原作改変には厳しいぞ。
何より『世界観』『原作』を尊ぶのが日本人だ。
『二次創作』なら、キャストが黒人でも宇宙人でも何でも良い。そこには寛容だ。
ロード・オブ・ザ・リングやリトルマーメイドが色々言われてるのは、あれが『本編』扱いだからだろ。
FGO? あれは世界史の本編じゃない。
三國無双? あれは中国史の本編じゃない。
ルフィが、デクが、来週からいきなり黒人になってたらどうする。お前ら喜ぶのか? ありえない。
と、思っていますが。
海外、特にアメリカでは、原作改変は割りと日常なんじゃないかと思う点があります。マーベルが有名ですね。スパイダーマンもスーパーマンも、設定やらなんやら、制作者によって全然違っていて、それら全て本編扱いなんだとか。
つまり、日本の『原作信仰』とは違った文化体系があり、黒人アリエル起用もその範疇なんじゃないかと。
まあ、黒人エルフ黒人アリエルを批判している外国人も居るので一概には言えないとは思いますが、『社会情勢を鑑みた大胆な原作変更』を、日本よりはある程度許容できる風潮はあるんじゃないかと。
で。
黒人エルフを批判している人を批判する記事にはこぞって多様性と人種差別について書かれています。ですが、それは恐らく『白人へ』向けた記事なのだと思います。だって日本人は差別『しない』訳ですから。同じ原作変更批判でも、ルーツが違います。同じことを言っていたとしても、本音は違うんです。黒人への差別意識を公に明らかにしたくないから『原作が〜』と盾にしている輩も居る筈。
そこまで来るともう、『じゃあ好きにしいや』ってなりますよね。最悪私が『あなたの作品を改変せよ』と言われるまでは、他作品に対してやいやい言うことでもないんじゃないかと。
でもファンとしての『期待』ってありますからね。それを裏切るような形にするのは創作者としては残念に思います。
人種を差別『しない』のなら、原作のままのエルフでもアリエルでも良い訳で、寧ろそちらの方が昔からのファンは喜ぶと思います。今回も、『私は黒人だけど黒人アリエルはなんか違う』という意見もあるそうです。
けど。
結局人種差別しないなら、なんでわざわざ原作イメージと異なる黒人キャストに変えたの? 矛盾とまでは言わないけど、恣意的じゃん。
私はそう思いました。
因みに。
社会で、世間で、不要と判断されたりして、虐げられてきた、色んな属性の弱者達が。
寄り添い、集まって、力を蓄え、世界に反旗を翻す。
私の代表作『銀色の魔女見習い』の裏テーマなんですよね。
最後に。『そんな』海外のやり方も、多様性のひとつとして、存在の否定はしません。私個人がむっとしてるだけです。こちらの仲間になりたいなら勿論迎え入れます。
ただ、こちらまで侵略してくるなら話は別。日本の作品のキャラクターまでも黒人キャストに改変しろと言うのだけはやめろ。
それだけのことです
そもそもカッケー黒人キャラなんざ日本アニメに死ぬほど居るんだよなあ。ぱっと思い付くのはBLACK LAGOONのダッチですね。
今回長くなったんで、⑤はもう少し待ってくださいね。こっちも言いたいこと沢山ありますので。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます