宗教について②

ここで私の話を少し。

私は大学の卒論で、宗教について書きました。日本人は自覚無しで宗教行事を行っております、無意識に信仰心がある、というようなことを研究しました。

元旦には初詣。夏にはお盆休みで、ハロウィンをして、クリスマスを楽しむ。

多くの日本人にとって、宗教とはその程度なのです。それで楽しく救われているのですから、『人を救いたい』神様達も万々歳じゃないでしょうか。人を救うのが目的だとしたら、救われるのならそれがどの宗教でも良いですよね。目的は達成されるので。


自身に害が無いのなら、人の宗教は頭ごなしに否定してはいけませんよ。それは、その人には合わなかったかもしれませんが、別の人には合っていたということですから。


そして、現代日本。正直これが言いたかった感あります。

宗教、結構溢れてる気がするんですよ。

特定のアイドルとか。声優さんとか。アニメとか。信仰の対象になっていることありますよね? この声優さんが出演するから宗教上の理由で視聴する、みたいな。あれって、冗談じゃないんですよ。本当に宗教なんです。何故なら『心が救われている』から。ファンにとっては、心の支えだから。それはもう、名前が無くとも、信者がひとりでも、法人でなくとも、宗教なんです。

ファンクラブとかあるでしょう? あれ、要するに教団なんですよ。言葉は強いかもしれませんが、実質同じなんです。フォロワーやブックマークもそうですね。信仰になります。『心がぴょんぴょん』とか『うまぴょい』とか。あれ、実質的に『南無阿弥陀仏』『アーメン』と役割同じですからね。


意外と身近だし、そんなに忌避するものでも無いんです。宗教って。皆さんも好きなものあると思います。それの信者ですからね。


つまり、信仰する対象の違いでしかありません。それが昔から信仰されてきた神様なのか、アイドルなのか、二次元のキャラクターなのか。『宗教』という括りにおいて、実質的に大した違いはありません。馬鹿にしてはいけませんよ。


現代風に分かりやすく言い換えましょうか。『オタク』です。人は皆、何かのオタクです。キリストオタク、釈迦オタク。天照オタク?

あんまり変わりません。信仰して、心が救われているのなら。精神安定剤の役割を果たせているなら。

多種多様、ですからね。


なので、昨今のオタクブーム、サブカルブームは人間の精神的に、至極当然の発展なのです。


だから法律も犯してない、よく居る所謂普通のオタクを叩くのは人間性の否定、宗教の自由の否定です。人が何を好きでいようが良いじゃないですか。それで誰かに実害がある訳でもなし。よしんば実害があったとしたら、Twitterで叩くのでは解決にならないので然るべき法的措置を取ってください。その場合オタク全般が悪いのではなく、実害をもたらした犯罪者本人のみが単独で悪いだけです。

Twitterで口喧嘩の罵り合いが苛烈を極めるのは、言わば『自分の神を否定された!』という感情からですね。良くないですよね。


最後なんだこれ笑

まあ私も、TLで炎上(放火?)しているものが流れてくるのは色々見てはいまして、これTwitterで言い合ってても解決しないなあと思っていまして。どっちがどう、とかじゃなくてですね。まず解決のための議論に必要な目的が共有されていないので議論にならず、問題が起きているかどうかの認識にもズレがあるので、お互いにとって時間の無駄なのではないかと思っています。


ああ、そうだ。

『これについて語って欲しい』などありましたらコメントで是非教えてください。私の世界観に照らし合わせて語りましょう。絶対にやるとは、お約束できませんが……。

(もうネタ切れかよ)

と、言うだけ言っておきます。まあそんなリクエスト無いでしょうけど……。そもそもPVが全然少ないし……笑




――


「祈れば、悔い改めれば救われる。……『南無阿弥陀仏』を唱えれば救われる? 免罪符を買えば救われる? 信じるものは救われる? ……何それ。じゃあわたしの弟はそれ、どれひとつとして出来ないじゃない。祈る手の無い者は? 喋られない者は? お金の無い者は? どうしたって『そいつら』の宗教じゃ、決して救われない者が出てくる。『はみ出し者』が出てくるじゃないの」


「無茶振りの試練も。保証の無い救いも。政治家の戯れ言も。全てわたし達からしたら無価値よね」


「『そんな』神を、わたし達が信仰すると思ってるの? だとしたら、神ってよっぽど、馬鹿よね」


「わたし達は、今から。『救い』を。自らの手で勝ち取りに行くのよ」


「『神気取り』のお馬鹿さん達をぼこぼこにぶちのめしてね」


「さあ、戦争よ」


川上愛月

『ネフィリム・エスカトロジー』

第73話 黄昏の咆哮

より、セリフのみ引用

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