第9話 凍った時間と再会する二人

湖の中の小舟たち 悲鳴を上げて観光客たちが湖の中へと‥

だが…

何かの鋭い音が響き、次の瞬間 すべての時が凍ったように止まった


無数の小さな宙に浮かぶ水晶球群は 

すぐさま寄り集まり形を成す とろける透明な飴細工となって

次には一人の女性の形と成すのだった。


「紅玉姫‥」そう言って静かに話しかけた黒髪のチャイナ服の女性


「誰?思い出せない」赤い水晶のケンタウロスは首をひねり、眉を寄せてから

相手を見た


「そう‥そうなのね 分かったわ 長い時間が過ぎたから私の事を忘れたのね

必要な調整‥面店タンスも千年以上してないもの」


湖が波打ち、小舟から落ちかけてる観光客たちを助けなくてはいけない

今はそう思ったのだが‥


突然、また凍った時、時間が動き

湖の中からいびつな物体が出現した!


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