習作_逆噴射プラクティス001
底道つかさ
異型の銃
モルタルが剥き出しの薄暗い部屋に、少年と死体がいる。照明の明滅が両者の姿の詳細を見せる。死体は心臓と眉間の銃爪から赤黒い流れをたらしていた。一方で、少年の平静な顔が黒い戦闘服の独特の厳つさの上にある。少年の手には、銃。だがそれは、拳銃ともライフルとも違う異型であった。
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