3月19日 ネギのテープ②
ね : ねぎらおう
ぎ : 技術者さんと
の : 農家さん
てー : テープを切ろう
ぷ : プライド捨てて
先日、拙作「あいうえお短歌練習帳」の「10月29日ネギのテープ」の応援コメントで、風鈴様よりネギテープの名前と開発秘話が寄せられました。
ネギテープの名前は「たばねら(特許を表す小さいTMがついてます)テープ」結束する機器は「たばねら(同)」といい、ニチバンが開発したものだそうです。
かつての生産地やスーパーのバックヤードでは、藁やゴム、ビニールテープなどを使って手作業で束ねるのは大きな負担でした。野菜を傷めるリスク等、潜在的な不満をいくつも抱えており、ニチバンにテープで結束できないかと持ち込まれたのだそうです。そこから全社一丸となって切り拓いたテープ開発の物語が始まったのです。
私とねぎの戦いの中で最も苦手なのは、テープの粘着面同士が貼り付いていること。この貼り方を「合掌貼り」というらしいのですが、この、「合掌貼り」がポイントで、粘着面同士はぴったりくっつくけど、野菜には貼りつかず剥がしやすいという、絶妙のバランスなのです。しかも、水や泥がついても結束できるという優れもの。そういえば野菜からはペロリと剥がれますが、粘着面同士がくっついて、ぜんぜんはがれないから、私とねぎの熾烈な戦いになるです。本当にすごいテープです。
テープと同時に結束のための効率的な機器も開発されたそうですが、この機器「たばねら」の取り扱い説明動画
https://youtu.be/z_emQWoXabE
を見ると、一瞬で束ねられています。昔は手作業で藁やゴムを巻いていたのですから、なんて画期的で効率的! と思わず拍手喝采です。
3年の歳月をかけて作り上げたこれらの素晴らしい商品、産地に出向いて説明会やデモンストレーションをして地道に広げていき、今に至るようです。
「あいうえお短歌練習帳」の「10月29日ネギのテープ」に寄せられた応援コメントを見ると、皆さんはネギのテープは刃物で切っていらっしゃいます。要するに、私一人が変なこだわりでネギテープと戦っているのであり、農家さんもニチバンさんもみんな笑顔になっているんです。
これほどのものを開発された技術者さん、おいしいネギを作ってくださる農家さんに感謝して、彼らを笑顔にしてくれるネギテープにも感謝して、これからは戦わずに、切ればいいじゃないか、と思うスミレでございます。
ああ、ありがたや、ありがたや。
そして、気づかせて下さった風鈴様、ありがとうございます。
***
ネットを見ていて、ねぎのテープデザインのベルトを作った方を見つけました。白いシャツに合わせるととってもおしゃれ。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2006/08/news122.html
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