第11話イジメ?

おはようございます。

1時間の授業が始まった、相変わらずキキは眠そうだ。夜なにしてるのかな?案外読書とか?、ドラマ一気見!とかキキならあり得そうで笑えた。



痛!、、、


キキの声だ。


後ろの方でギャル達がわらってる。

そ中には

キキに下駄箱事件で助けてもらった子もいた

なんで?キキに助けてもらったのに、笑ってるの。



キキが引き出しから手を出した

床に血がポタポタ落ちた


僕は、

  あ、!と言ってしまった。


キキは床に落ちた血を上履きで擦ると

ハンカチを手にまいた。


僕はよし!キキ言ってやれ、やり返せ!と

思ったガ、キキは何も言わなかった。


え?なにも言わないの?あのキキが?


授業が終わり休み時間になるとキキは水道でハンカチを洗ってた。


僕は思い切って声をかけた


     大丈夫?

ギャルたちが爆笑してる

キキは

    ポチャ知ってる指って

    予想以上に血がでるんだよ。

   

僕はボカンととした。よく見るとキキの手は

キズだらけだった。しかも歯型ばかり。


    キキ、言い返さないの?

   

キキは真顔で 

    関係ない事だから!といった

は?なに?キキの事なのに?


    関係あるじゃん。

    キキの事だよ。

するとキキは光を失ったような瞳で。



    私の事はどうでもいいの

    と言った。


僕は全くわからなかった。

   

   ポチャ、面白いもの見せてあげる

キキはLINEを見せてくれた

そこには


   死ね、シネ、しね

この文字が長いレシートのようにならんでいた。


   ポチャ、イジメと嫌がらせって 

   何が違うと思う?


僕は答えられなかった。

    

    たぶんいじめって

    1人で抱えてつらくて苦しいの


    嫌がらせは

    イタズラの延長ボーダーラインが

    わからなくなったヤツか

    嫉み、僻み

   

    そして。

    ポチャみたいに、大丈夫?

    て聞いて来てくれる人が 

    1人でも居てくれる事

    ありがとな



僕はわからなかった。

学校で問題に、なっていいレベルの話しなのに。

キキはいじめられてるんじゃないの?


僕はキキの事が知りたくなった。それが恋なのか?友達としてなのかわからなかった。


   キキ

   放課後少し話ししたいんだけど。

   だめかな?

   聞きたい事色々合って


キキは!笑顔でオッケー!!と言った


放課後


    キキ、手痛くない?

キキは指でオッケーマークを作った


    えっと。

    キキが学校行ってる間

    シンバくんは何してるの?


を?シンバ?

    シンバは入所施設にいるよ。

    週末私が特別用事がない限り

    ヘルパーさんと迎えに行くの

    週末位兄妹ですごしたいじゃん


僕はわからなくて

    施設?入所?


するとキキが


    障害のある子達が住んでる施設

    福祉の資格のある人達が

    交代で面倒を見てくれるんだ。

    すこし仕事もするよ。

    簡単な仕事。

    週末家族と過ごす子も居れば

    誰も迎えに来ない子もいる。


そうなんだ。


    聞きにくいけど、

    キキの手の傷って歯形だよね?

    どうしたの?


キキは手を摩りながら。

    シンバはたまに暴れるんだ

    パニックをおこすんだよ。

    家の中の物投げたりするからね

    止めようとすると噛みつかれるんだ


    子供ころはこの傷かくしてたな?


僕は食い気味で


    どうして?隠さなくても

    平気になったの?


キキは手の甲を広げて見せた。よく見ると

無数の切り傷があった。

    カッターで上書きしたの


痛々しい、それ以外言葉がみつからない。



    ポチャ?シンデレラわかる?

僕は急にお姫様の話しになった事に少し、動揺した。


   シンデレラって

   めちゃくちゃイジメられてるのに

   自分をみうし合わない。

   意見をちゃんと言うの

   どんな酷い目にあっても

   だけど

   ガラスの靴で人生が変わるの

   

   だからね。どんな事があっても

   靴を履いて凛と歩きだしたら

   私は強いお姫様

   でも、靴を脱ぐと魔法がとけてしまう

  

   案外ロマンチストでしょ?

僕は、キキがなにかを僕に伝えようとしているのに。

上手く理解できなかった。

キキは続けて話した、

    私は小学生の頃、人見知り、口下手

     そして臆病者だったの


    アイスをね、たくさん食べ

    お腹を壊してしまい。


    だけど学校に行ったの

    トイレにいくのがはずかしくて

    冷や汗かきながら1日我慢したけど

    帰りみち友達と別れて

    1人になると、漏らしちゃたんだよね


    それで小学生の私は、考えたの

    食べなければ、出ない


     みるみる痩せてガリガリに   

     今も食べるのは怖いの

    だから、学校でほとんどたべない


あれ?だけど、母さんのご飯たくさん食べてくれた、


     キキ夜は食べれるの?

キキは首を振り

僕の掌に何か置いた。


     精神安定剤。

     過敏性腸症候群だって

     ストレスだって


     あっと私の生活環境


    副作用でねむくなるの。

    だからいつも眠くて。


僕はもっともっと知りたくなった


     キキ今まで辛かった事は?


キキは

    辛かった話しはあまりしたくないな

    だけど、心が痛くて痛くて

    痛いですって言えないし

    見せれないでしょ。

    誰にわかならい

    だからナイフで胸にバツを書いたの

    痛かった

    痛くて心の意味を感じなくなると

    思ったの。

    だから

    切り続けた事がある。

    

    いまは平気だよ

    悲しんでくれる人がいるから

    もう、しない。

シンバの事かな?だけど、そうだよな。キキの環境じゃ、色々あったんだろうな。

強くなりたかったわけじゃない。

強くなるしか、立ってられなかったんだ、

僕は僕なりに解釈をした。

だって、本当に強かったら。薬のまないよね?

   ポチャ?私って変?


僕は少し笑った


    キキは変だよ!


そっかって、キキも笑った


キキが急に

     キキ!

     私はなんでキキでしょう?


え?なに?わかんない。

      

      はい、時間切れー

      

      正解は

      シンバがキキって呼ぶの


      とゆうか、キキならよべるから

キキはニッコリした。



多分僕が知ってるキキはほんの一部、

キキはもっと抱えて、悩んで、悲しんでる

だから、それから比べたら、

ギャルの嫌がらせなんてどうでもいいんだ。

シンバくんが笑ってたら、キキはそれが1番なんだ


    



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