第3話 パレットの使い方
雪が降る。
たまにはいいですね、雪も。
2022年1月、都心でも雪が降りました。
都心は雪に弱いです、本当に。
雪国の人にとって想像できないくらい、ここは雪に弱いです。
さて、これは4,5年前のお話です。
「関東でも山沿いは雪でしょう」
とニュースで予報されたとします。
それは“ここ”茨城の倉庫では「雪」とゆうことです。
雪の降っていない東京から出勤して”ここ”に来ると雪なのです。
勿論、東京で雪が降った時はもたいてい”ここ”でも雪です。
物流にとって雪は最悪です。
トラックは遅れます。荷だしも寒いしね。
広大な敷地の雪かきをしないと一日何台、数十台来るトラックの支障にもなります。
雪かき、物流の野沢さんが得意でした。
僕も何度かチャレンジしましたが、できませんでした。
物流には10台近くのフォークリフト、数千、いや、万ぐらいのパレットがあります。
パレットって、荷物を載せる台ですね。その台にはフォークリフトの爪が指せるというか通せる穴があったり空間があります。
材質は木だったりプラだったりです。
野沢さん、フォークリフトでパレットを指します。
地上すれすれというか、するぐらいの位置にパレットの高さを調整します。
パレットの高さはフォークの爪の上下で微妙に合わせるのですね。
その状態でフォークリフト動かします。
雪面に入っていきます。
するとパレットに雪が押されて黒いアスファルトの路面が現れます。
簡易の除雪車です。
広大な敷地を何往復もしますが、かなりの短時間で雪がどかされていきます。
「パレットってあんな使い方もできるんですね…」
僕は関心して見ていました。
*****
大雨が降った時、みんなの停めている駐車場まで行く倉庫の敷地が水びたしになりました。
水たまりになってしまいました。
歩いてもいけますがね、あきらかに靴の上まで水につかります。
野沢さん、フォークでパレットを何枚も持ち出して、それを2段にして水たまりに並べました。
簡易の橋です。
「パレットってあんな使い方もあるんですね…」
僕は関心してみてました。
パレット、荷物を載せるだけではありません。
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