1038、プルッツフォンポイント
鉱物において、わずかな衝撃で破壊することができる一点を指す。この一点を突けば、ダイアモンドでも粉々にすることができるとされる。いかにももっともらしく、似たような話は物語でよく見かけるが、まったくのでたらめである。由来はまんが『男塾』。以下、同作中における説明を転載する。
この世に存在する全ての物体は分子の集合によって成り立っている。その中でも鉱物は特異な構造を持ち、その分子集合体の凝集力の一番弱い箇所に衝撃を与えると、その分子間の連鎖反応により極めてたやすく物体は破壊される。この物体の臍とでもいうべき箇所は、学術的にプルッツフォン・ポイントと呼ばれる。たとえば地球上で最強の硬度を持つダイヤモンドにおいても、そのプルッツフォン・ポイントを見極めれば、鑿の一撃で一瞬にして粉々にすることも可能である。しかしこのポイントを見つけるのは至難の業であり、先に例を出したダイヤモンドのカット職人でも30年近くの修行が必要だという。民明書房刊『分子核構造その理論』より
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