804、ロットバトル

 ラーメン二郎にまつわる都市伝説。同店は注文を受けた際に大釜で数人分の麺を一度に茹で、これがロットと称されている。店側は1ロット分の客がほぼ同時に食べ終わって入れ替わる前提で調理しているので、同ロットの客が全員食べ終わってもまだ食べている客がいると、次ロット分からその客の分の麺を廃棄しなくてはならない。これが拡大解釈され、「同ロットで提供された客は、ほぼ一斉に食事を終えなければならない。それができない者はロット乱しでありギルティである」というネタが生まれた。ロットバトルとは、同ロット内の客の間で食べる速さを競い、最下位がロット乱しとして恥をかかされるバトルをいう。


以下、同バトルをおもしろおかしく書いたネタブログを転載する。


いやー、昨日のセカンドはやられました。はめられました。

第一ロッター・・・・・小カタメ少なめ

第二ロッター・・・・・小カタメ

第三ロッター・・・・・小カタメ麺半分

第四ロッター(俺)・・・大

見事デスロットです。今思うと前の三人、確信犯だったと思う。

知り合い同士みたいだったし(てかよく見る奴らw)、第三ロッターのメガネが俺の食券見た後、前二人とひそひそ喋ってた。

『あいつ、ロット乱しにして恥かかしてやらない?w』こんな会話してたんだろうな・・・

いつも大を相手にしてる俺に嫉妬してんだろうな。。陰険なやり方だよ。正々堂々と二郎で勝負しろよ。

正直ロットタイムは心臓バクバクだった。でも俺は覚悟決めた。この卑劣なやつらに勝負挑んだよ。

ロット乱して店主に恥かかせるわけにはいかないし、一応ここの常連の看板背負ってるしね。

焼け石に水かも知れないけど、一応ヤサイは少な目コール。

三人もさすがよく来てるだけって(あえて常連とは呼ばない)素早いフットワークだった。

やきもきしながら俺も遅れて戦闘開始。タイムラグは二分近くはあったと思う。

今俺がすべきことは二郎を味わうことや、ロットリズムを楽しむことではない。

『いかに早くこのブツを胃袋にぶち込むか』

これだけを考えた。

結果ですが、なんとか三位に入ることができました。。あいつらの唖然とした表情は俺の最高のデザートだった。

平常心を装ってさりげなくいつも通りの『ごちそうさま』と店主に軽く会釈

その時、店主と目があった。店主の目は少し笑っているようにも見えた。俺もついに店主に認められたかなw

三馬鹿トリオがその後どうなったのは知りません。しかし一言だけ言わせてもらう。

『勝負する時は相手を選べ』

以上レポっす。チラシの裏すんません。

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