　英：fourth out。第４アウトとも。野球の試合において、通常は１イニング中における３個目のアウト（第３アウト）が成立すれば攻守交代となるが、その成立後であってもアピールプレイを行うことが認められており、審判員はそのアピールを支持する場合にアウト（第４アウト）を宣告することがある。先述の通り、１イニングのアウトの個数は通常３個までであることから、第4アウトが発生した場合は当初の第３アウト成立までに起こったプレイの記録は取り消され、第４アウト成立までのプレイが記録上の第3アウトとなる。これは「第３アウトの置き換え」と呼ばれ、これを利用することで守備側は攻撃側の得点を無効にすることができる場合がある。

　以下、一例を挙げる。

　一般に、第3アウトが成立するより前に走者が本塁に触れている場合、イニング終了と同時に得点が記録されるのだが、その走者が何らかの反則を犯した上で本塁に到達していた場合、守備側はそれをアピールして第４アウトを取得し「第３アウトの置き換え」を行うことで、一度認められた得点を無効にすることができる。

　野球まんが「ドカベン」で有名となったプレイであるが、実際に成立することがまれにある。最近では２０１９年の高校野球秋田大会決勝、明桜高校－秋田中央高校戦で発生している。