魔王が心から愛した少女

桜川椿

第1話

「魔王様お目覚め下さい」


誰だ?私の眠りをはばむ者は


そして私は目を開けた

目を開けると私の周りには大勢の家臣がいた

どうやら私は寝台で眠っていたみたいだ


「魔王様お目覚めになられましたか!私達はこの時を心待ちにしておりました」


私は勇者なる者に封印されたはずだが。

あれから、どのくらい時間ときが経っているんだ?


「お前達私はどのくらい眠っていた?」


「魔王様は500年お眠りになっておりました」


「なるほど。私は完全に蘇ったみたいだ。魔力も戻っている」


「魔力も完全にお戻りとは、さすが魔王様です。お前達魔王様が復活なされた、これで我らに怖い者は無くなりました」


「怖い者とは?」


「人間です、魔王様」


「まさか、また人間か?」


「そうでございます。人間達は魔界ここで次々に我らの仲間を殺した許せない存在です!魔王様が復活なされたから、もう心配はないでしょう」


「ふっ、その人間とやらに私は500年前封印されたのを忘れたのか?」


「ですが此度こたびは魔王様と我らの力で全力で戦えば勝てると私は信じています。皆もそうでしょう?」


「はい。人間などに我らが負けるはずありません!」

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