第51話 鶏口牛後

鶏口となるも牛後となるなかれ


座右の銘という分けでは無いのですが私の好きな言葉です。牛の尾になったってなんの発言権の有りませんからね。実際誰も牛の尾の事なんか気にしませんよ。口ならね、たとえ雀の声だって聞こえますからね。


私は小さな組織でも自分の考えを生かすことが出来る方を選びます。大きな組織で安全だとしても自分を殺して生きるのは無理ですね。それに今の時代は大きいから安全なんて言えなくなりました。松下やソニーでも組織の一部を売却したり閉鎖したり激動の時代を迎えました。大手と言えど業態を変えないと生き残れない時代なのです。


しかし今でも寄らば大樹の陰とばかりに有名企業をめざす日本の若者・・

国際政治問題では馬鹿みたいに熱くなって大口をたたくのに、自分の人生では安全ばかり考えて小さく冷めてますよね。 逆に自分の人生で勝負しないので他の問題で熱くなるのかな? いずれにしろ、先進国で一番起業の少ないのが日本なのです。


私は厚生労働省の技官として1年だけ勤務しました。しかし年功序列の組織では私の斬新な発想は無視されるだけで・・ いや、そもそも尾には発言権すらありません。一年働いてみて、先が見えてしまったんですよ。


それが企業の切っ掛けでした。しかし日本の起業支援はとても偏っていてお金の無い人には難しいのです。500万の起業資金を銀行が出してくれませんでした。実績が無いから駄目だと言われました。これから起業するのに実績などある分けが有りませんよ(笑) 

私の場合は私の誠実さとクオリティの高さを見込んでくれた出資者がいて幸運でした。 日本はそこが問題ですね、企業を国が保証する国家支援が必要だと思います。


しかし、起業出来たとしても問題があります。例えば100社起業したとしても10年後に何社生き残っているのかです。 日本の場合、20社ぐらいだと思います。いちど失敗すると銀行がそれを理由に金融を渋るので再挑戦が難しいと言うのが日本の問題です。


皆が安全な大企業を目指す中で、勇気をもって起業する若者はとても貴重な人材なんです。日本はリスクを冒して挑戦する人が少ないので、彼らを国家支援しないと日本の衰退は続くのです。


・・0で元々・・

・・鶏口となるも牛後となるなかれ・・





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