第31回「諦めの悪い男」視聴後

(2022年8月14日 第31回「諦めの悪い男」視聴後)


「丸腰で敵地に乗り込んで、無事にもてなして貰えるのは、相当に尊敬されている人だけ」

 という貴重な教訓を、比企能員は武家社会に残してくれました。

 比企能員は他にも、

「後継者の養育係が、出世欲を出し始めたらヤバい」

「後継者の養育係が、孫の代まで面倒を見始めたらヤバい」

「後継者の養育係が、娘を後継者に嫁がせたらヤバい」

 と、様々な教訓を武家社会に残してくれました。


 今から思えば、生前に比企の血筋以外の孫を嫡子にするよう言い遺した頼朝は、先見の明がありました。

 頼朝の目にはハッキリと、比企に権力が集まり過ぎて破滅するフラグが見えていたのでしょう。

 嫡孫扱いから外したのは、頼朝から比企への最高の気配りだったのですが、比企能員は分かっていなかった。

 その辺のパワーバランスを理解している義時が鎌倉を支配し始めるのは、当然の流れなのかも。



 今回は、これまでにいたしとうございます。

 アテブレーべ、オブリガード。







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