ひとりきり

 茶色くなったガードレールに絡む緑色。

 遠くから聞こえる雷の音、雨の音。

 でもここは太陽が一点の曇りもなく光を降り注いでいる。

 山が低いから木が一本一本よく見える。その木に葉は付いていないけれど死んでいる訳では無い。

 太鼓の音、笛の音、人の声。聞こえてくるはずのない音達。


 ここにひとり。

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