140cmの星々

すがら

ある雪の日

 久しぶりに積もった雪に浮かれて早朝から散歩へ行く。今朝はいい気分だ。まだ誰も足をつけていない雪の上をあてもなく歩いてゆく。


 ふと現れた誰かの足跡。

 思わず足元に夢中になって追いかける。


 前を向くと完全なる銀の世界。

 後ろを向いてもそこには足跡ひとつ残っていなかった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る