不気味の谷

 音楽に語る所、ほんとに落書きですね。思ったことそのまんま書いたらぐちゃぐちゃになってます。


 それはいいとして「不気味の谷」の語を僕が始めて目にしたのは英語の教科書でした。なんか、授業の長文の中に人型ロボットの研究をする日本人の特集が書いてあって、彼が「本当に人間と間違えるようなロボット」を作ろうと努力している姿についての講義を聞きました。

 でもここはとても異様な文でした。「どうやらロボットと人間の間には、越えられない一線があるのかもしれない。ロボットの姿がいよいよ人間に似てくると、それを見ていた人々はむしろ一層違和感を覚えだすのだ。人間であって、人間ではないものを見たことに対して強い混乱を感じるのだ。」絶対こんな風には書いてなかったですが、これが不気味の谷です。

 これもやっぱり大学で美学を学びたい人はやるかもしれませんね。これを感じる場は様々な所にあります。例えばボカロ。あれは半分意図的にああいう乱れた声を使っているのではないか、と思う点もありますが、全く域外にいた人にとってはあの声に不快感を感じることでしょう。一種、ボカロには先に述べたユースカルチャーの排斥も混じっているところもありますね。

 あとは、アバター(電子世界での私)でしょう。僕は全く使わないフェイスブック会社がメタバースというのに改名したそうですが、あれの世界での人の顔に不快感を覚えませんか? 気持ち悪い、という。そのようなものです。


 逆に、自分は昔の日本のゲームはそういうものから無害であって自然だった、と強く考える懐古厨です。今のあつ森の主人公でもいい。ポケモンの真上からの見下ろし操作でもいい。ああいう真人間ではないキャラクターであってこそゲームはいいんです。今の3Dゲームは、やけに人間っぽいキャラクターを作ってゲームをフィクションではなく、第二の現実世界へと変貌させようとしていやしませんか? 

 こう言えばユースカルチャーに属する今のゲーマーの人々には受け入れられないでしょうが、自分は個人的には非現実的なゲームの世界観の方が好きです。

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