勘違いに振り回されて

なんと

第0話 プロローグ 失恋

 ぼくの名前は、直江アツシ。N高校1年生。

冴えない男子高校生。とくに特徴はない。趣味で、隠れてアニメのイラストを描いてるくらい。




「おい、聞いてくれよ

昨日、告白されて、彼女ができたんだよ」


いきなり、男友達の山田直樹が、朝学校着いたら、ホームルームの始まる前に話してきた。


「へぇ、よかったなぁ?

誰だよ?おれが知ってる子か?」


友達の山田直樹は外見は、よくない。はっきり言ってモテないタイプだ。彼女ができるなんて、とても思えない。


「聞いて驚くなよ、隣の第三高校の1番可愛いと言われてる田中ひかりだよ。」


「えっ、、なんで?どうやって知り合ったの?」


めっちゃ可愛い女の子で、ぼくも好きなタイプだ。とても気になる存在だ。




「いや、知らんけど、向こうから、ナオくんですよね?って、言われて、はい。直樹だから、ナオくんと呼ばれるかなって言ったら、


ずっと好きでした、付き合ってくださいって、


会ったことも話したこともないけど、田中ひかりからの告白、断る男はいないだろ?」


「まぁ、そりゃ、断る男はいないよな。

よかったなぁ」


ショック過ぎて、1週間くらい落ち込んで、何も手につかなかった。


1か月前に、趣味のアニメのイラストをSNSにあげたら、コメントくれたアニオタの女の子と毎日、仲良くチャットしてた。だけど、気になる女の子に彼氏ができた。しかも、彼氏はぼくの友達だった。仲良くなってたけど、会えるわけもないSNSで知り合った女の子とチャットする、そんな気力もなかった。そういや、アニオタの女の子、けっこうぼくのこと好きそうなかんじだったなぁ。ぜったいぼくの気のせいだろうけど。


隠れアニオタなので、そんなイラストを描く趣味は誰にも言ってない。バレたらイメージが崩壊して、ヤバいやつ認定されてしまう。


そういえば、一昨日、アニオタの女の子に、写真をみたいって言われて、直樹といっしょに撮ったぼくの写真を送ったなぁ。ま、関係ないだろ。ありえないわ。











  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る