▼『酔わぬ男と妖狐の一夜』

（約五千字）

　色んなジャンルを短編メインで書いている宗谷圭さんの作品です。

　唐の都・長安で、遣唐使として日本より訪れた男。その酒の相手を務めるのは、女の姿をした千年を超えて生きる狐。

　過去の歴史において、幾度となく傾国の美女の姿で現れてきた妖狐が、真面目な酔わぬ男に興味を示し……。

　短いながらも、前後の歴史と、両国の妖狐伝説を踏まえている読者ならニヤつける短編に仕上がっています。

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