第12話 大決戦!マリシャル諸島沖海戦
世界歴1875年5月27日マリシャル諸島付近……
この時の戦隊配置
旗艦:薩摩
戦艦:敷島 朝日 初瀬 三笠 薩摩 安芸
巡洋艦:和泉 千代田 秋津洲1 須磨 明石1 新高 対馬 音羽
駆逐艦:10隻
翌日、巡洋艦和泉がダニーポ帝国の艦隊を発見した。
通信元 旗艦 戦艦薩摩
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という報告を俺は、ハルミントン領ではなく王城で聞いた。
すでに戦闘が始まっている気がする……
まずは、エリュージョン王国女王に報告しに行くか……
「〜〜〜というわけです」
「ほう、もう王都の近くまでに帝国の艦隊が来てるのだな?」
「はい、報告では、戦艦8隻、巡洋艦6隻、駆逐艦15隻、強襲上陸艦5隻と来ております」
「なかなかの大艦隊じゃの」
「そこで我が海軍に攻撃命令をして欲しいということです」
「ふむ、良いじゃろう。ハルミントン海軍攻撃開始せよ!」
「はっ!」
「……我に攻撃命令を出させたのだから後で美味しいものを渡せよ♪」
「そのくらいお安い御用です」
ちょっと前に女王様にチョコレートを渡したのが運の尽きだったのか…
そのおかげでかなり気に入られているけどな。
「ユート!」
「あ、お姉ちゃん」
洗礼式の時に後ろからきたディアーナお姉ちゃんだ。
お姉ちゃんは王城で女王様の側近なのでよく会う。
「ここでは、お姉ちゃんはやめてって何回言ったらわかるの!?」
「ごめんごめん、お姉ちゃん」
「はぁ、早く艦隊に指示出してきな」
「うん!行ってくる!」
「……まだ10歳なのに大仕事を背負ってるよ……」
「あいつの凄いところは部下想いなところだな」
「そうですね」
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旗艦 戦艦薩摩艦上……
「まだ攻撃命令は出ないのか!?」
「はい、おそらく国王陛下に許可をもらっているかと‥…」
「お待たせ〜」
「御子息様!?なぜここに!?」
「え?空間転移でここに来ただけだけど」
「……」
「それで攻撃命令は?」
「あ、『ハルミントン海軍に告ぐ。帝国海軍を壊滅せよ。取り逃がした場合、王城が艦砲射撃によってなくなると思え。』以上。」
俺は、そう薩摩艦長に告げる。
「よっしゃー!やったるでー!全艦10000mから砲撃せよ!」
「はい!」
「あ、13000mからでいいよ」
「え?でも10000mからの方が命中率が高くなりますが」
「10000mだと近い。相手も射程に入っていると考えていい」
「なるほど。それじゃあ、全艦に13000mから砲撃開始と通達せい!」
「わかりました!」
と言って通信兵が通信室に向かった。
「敵艦まであと何mだ?」
と俺は聞いた。
「あと20000mです。砲撃開始まで7000m」
「機関最大戦速」
「最大戦速」
戦艦6隻vs戦艦8隻の砲撃戦が行われようとしている……
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