07.(お題:木)

 スーパーへ向かう道中で立ち並ぶ街路樹を見た。クリスマスが近いからかどの樹も枝じゅうに電飾を絡ませていて、日中のその姿はどこか痛々しい。夜に煌びやかに光る彼らを想像する。同じ色の光を纏うだろう彼らを。人は顔で簡単に見分けられるのに、木を見分けるのはいつも難しい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る