三題噺.126:刃、レントゲン、上下(140字)

 ヤクザに育てられた俺は同級生全員の畏怖の対象で、先日付き合い始めた彼女もその一人だった。何気ない仕草を暴力と誤解され護身用の鋏で刺された時、彼女はカースト上位勢にやらせで告白させられたのだと気付いた。心の透視でもできれば騙されはしなかったのか。俺だって、普通に愛されたかったのに。

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