三題噺.103:地蔵、かき氷、不死

 何処で賜ったかも忘れたかき氷を男は食べる。苺より鮮明な赤い舎利別シャリベツのかき氷を、地蔵の如く一所に居座って男は食べる。少しずつ、惜しむように食べ続けて幾千年。男は無自覚に不死鳥の血から死なない体を得ていた。

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