そうですね、

僕の唄、聞いてくれますか。


いたって平々凡々ですが。


世界と比べたら、スケールなんて小さすぎるほどですが。


一人だけ、宙にでも浮かびそうな奴なんですが。


それでいて、誰も連れ帰してくれそうもないんですが。


校則はきちんと守ってるような奴なんですが、


きちんといい点とってるような奴なんですが、


信頼されているような奴なんですが。


感情、あるはずなんですが。


都合がよくなるように感情、つくっていたりして。


友達だって、人並みにはいて。


部活は、中の上ぐらいで頑張っていて。


ただ、上がいるってだけで。


僕の努力の軌跡は、存在が消えるんですか。



水彩絵の具とコンクリートが混ざったような、反抗期ですが。


僕の詩、訊いてくれますか。

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