どこかの森の日の終わり

明るい光の差し込まない 小さな森


あおい空は見えなくて


白い雲も見えなくて


星空だってみえなくて


赤い海を知ることもない


小さな森に 暮らすひと




あざやかな夢を知らなくて


大きな森を知らなくて


他の世界を見たことなくて


自分の姿を知ることもない


仄かに微笑む 夕暮れも




淡く照らす 光の層に


闇の光が溶け込んだころ


そっとを開け


微睡ゆめに落ちる

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