ワンワンダイアリー

@ErichanDX

12月xx日 初めての対面

 僕と一緒に暮らしたいという人がいるらしく、さっそく飛行機に乗って会いに来た。これから僕は人間に奉仕しなきゃいけないのか。ま、家賃のため、ご飯のため、頑張るか!


 その人はやってきた。30代半ばの独身女性。甲高い声が少しうるさいけれど、ま、優しそうな人だから、ラッキーと言えるかな。


 彼女の家に連れられて行った。これから僕はここで暮らす。ここには僕専用の部屋がある。今まではゲージで仕切られていたけれど、他の犬達とシェアハウスのような状態だったから、狭くて、うるさかったけれど、これからは少しプライベートな時間が持てそうだ。悪くないぞ。


 彼女の名前はあゆみ。あゆみは僕の目が丸くて小豆みたいと言った。そして、僕の名前はアズキになった。


 共同生活で大事なことは相手を知ること。まずはあゆみの習慣を知らなければと思ってあゆみについて行っているのに、あゆみは歩くのが速くて、追いつくのが大変だ。あゆみは「アズキはストーカーみたい!トイレまでピッタリ引っ付いてくる〜💓」と呑気に言っている。こっちの苦労も知らないで。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る