新しい靴

二度と通らない

道だったのに

頭の真ん中に

張り付いてしまった


どうしよう

こんなにも

磨り減って

しまったよ


君から貰った靴だけは

捨てられないと言う僕は

すでに君を失ったことを

曖昧にしようとしているらしい


どうしよう

こんなんじゃ

擦り切れて

なくなっちゃう


存分に罵って

泣き喚いてくれたら

全て履き替えて

進めただろうに


本当にこの道は

二度と通らないのか

すでに今僕は

引き返そうとしているよ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る