第14話 キャー!そのセリフは反則~!

5歳の息子が、

『え~ヤダ~』

と、渋る母に使う「あと一押し!の決め台詞」を覚えてしまった。


レベル0

『もう一回もう一回』

を飽きることなく連呼する。

何をやっても面白い頃なので、1日に何度も聞く定番のセリフ。

ほぼ同じ数だけ

『え~嫌だ~』

と返事をするのだけれども、息子がいい顔をして寄って来る時は、うっかり

『いいよ』

と返事してしまうので、最終的にワタクシの方がやや分が悪い。


それでも、

『ダメ!』

と言いきれた時、諦めることなく息子は次のセリフに進む。


レベル1

例えば向こうの部屋の電気が付いていないから、一人で行くにはちょっぴり怖い。ついてきて欲しいな、の時に使う

『お母さんが好きだから~!』


これはかなり卑怯なセリフ。


『もう~仕方ないな・・・』

とデレデレしながら付き合うちょろいワタクシ。


でも、ちょっと忙しい時、気分のタイミングが合わない時

『一人で頑張って~』

とお断りする。



するとまだまだへこたれない息子は、さらに次の殺し文句を口にする。


レベル2

『お母さんの弁当、美味しいからスキ~』


え?今?今全然関係ないよね?

というタイミングや場面でも、ピンポイントで弁当を褒めてくる。

あまりにも唐突なので 笑ってしまい結局息子に付き合うハメになる。


これは反則!ズルい。

でも、今のところ、最終兵器のこの殺し文句は、負けなし。

一体どこで覚えて来たんだか。とほほ。



_完_




【m61☆→15】



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