朝露視点
第88話 1月24日 凪タイム(上)
昼ごはんを食べた私は、人生初めてのゲームをやりました。
2時間ほどやっていたみたいですが、楽しくて1時間しかやっていないような感覚になりました。
そのあとは夜ご飯を食べるまで、先程買って来た本を読みました。
読むスピードが早くなったのか、夜ご飯の時間には、買って来た2冊を読み終わることが出来ました。
まぁ、一冊は漫画なのですが……
現在19時、私と翔斗くんは2人ですき焼きを食べています。
いつもならとても楽しい時間なのですが、今の私はとてもドキドキしています。
なぜなら今日私が翔斗くんにしようと思っている作戦にありました。
作戦は3つ。
1つ目はもう達成できました。
これから2つ目、3つ目と達成に向けて動いていきます。
ちなみに3つの作戦とは、一緒に料理、一緒にお風呂、一緒に(翔斗くんのベットで)寝る、です!
一緒にお風呂作戦に関しては、達成に向けて条件があります。
それは、翔斗くんが先にお風呂に入ることです。
一緒に寝る作戦は、翔斗くんの部屋で寝ることが私なりには重要なポイントだと思っています。
そして、翔斗くんの部屋で寝ることは先程本を読んでいる時に約束できたのでほぼ達成に近いです。
とりあえずお風呂に関してはこれから映画を一緒に見ることになっているので、その時考えようと思います。
すき焼きを食べ終わったのは、それから45分経ってからのことでした。
片付けが終わった私たちは、予定通り映画を見ます。
見るのは「冴○の」の劇場版です。
内容は全然入って来ません。
どうやって翔斗くんを先にお風呂に入れるのかを考えていたから……
この映画自体は前から見たいと思っていたので、今度もう一度見たいと思います。
結果的に私は素直に、先に入ってくるよう言うことに決めました。
そして現在は21時15分、
「あの〜翔斗くん……そろそろお風呂入ってきたらどうですか??」
「え?僕は後でいいよ」
そう言うと思いました。
なので、恥ずかしいですがこう言い返します。
「まさか……翔斗くんはわ、私の残り湯に浸かりたいってことですか?」
「そ、そんなこと……じゃー僕が先に入ってくるよ」
よし!!やりました。
こう言えば翔斗くんは先に入るだろうと思っていました。
美香先生の授業の成果が出てきている気がします。
翔斗くんがお風呂に入りました。
今は21時25分です。
とりあえず翔斗くんにバレないよう洋服を……脱ごうと思います。
本当は水着を着ようと思っていたのですが、家にあったのはまさかのスク水だけ。
流石にこれは、と言うことで恥ずかしいがMAXですが我慢してタオル一枚で入りたいと思います。
あらかじめ美香先生から情報を頂いております。
翔斗くんはお風呂に入る時、家になにか起きた際、すぐ出れるよう鍵は閉めないみたいなのです。
だから脱衣所に入れさえすれば余裕とのこと。
私は恐る恐る脱衣所に入ります。
お風呂場からはシャワーの音が聞こえてきます。
段々、ドキドキしてきました。
私は服を脱いで、タオルを体に巻きます。
このタオル一枚を取れば翔斗くんの前で体を晒すことになります。
心臓の音がとてもうるさいです。
しかし、私は止まりません。
いざ!!お風呂場へ!
"ガチャ"
やけに響くドアの音と共に私はお風呂に入りました。
「!?!?だれ??え……な、な、凪!?!?」
翔斗くんは誰かが入ってきた事に気付いたのか鏡越しで後ろを確認し私の姿を見た瞬間、今までで一番真っ赤なのではと言えるくらい真っ赤な顔である部分を隠しながら叫びました……
流石の私も、ある部分だけは絶対に見ないように心がけています。
そして……実は私、今とても困っていました。
入ったは良いもののその後のことを考えていなかったから。
考えに考え、私の口から出た言葉は……
「しょ、翔斗くんお、お背中をな、流しますね」
ラノベで見たことがあるシーンを真似しました。
「は、はい。お願いします……じゃなくて本当に何してるの??早く出てってよ」
「い、いやです。私は翔斗くんとお風呂に入りたいんです」
それだけは絶対に嫌でした。
だって美月ちゃんに先を越されるわけにはいかないから……
「そ、そんなに……」
「はい!!そんなにです」
もうここまで来たら絶対に引きません。
翔斗くんが怒ろうが何しようが私はやり遂げて見せます。
「はぁ〜わかったよ……」
「え?良いのですか!!!」
「うん……そう言う時の凪は聞かないもん。一緒に入ることはわかったけど、けど!とりあえず一回出てほしい。すぐに頭と体だけ洗ってお湯に浸かるから。それでいい?」
「あ、はい……わかりました」
一緒に入ることは許してくれたのでこれぐらいは聞こうと思いました。
ゆっくりお風呂を出ようとすると、
「最後にこれだけ質問していいかな?凪にこの提案したのは美香でいいんだよね?」
「そ、そんな美香先生は関係……あ……」
「美香……先生……??も〜わかった。美香は帰ってきたら本当に一回怒らなきゃいけないみたいだね。とりあえず約束だし洗ったら呼ぶから待ってて」
そう言われて翔斗くんは頭を洗い始めたので私は静かにお風呂を出ました。
少しだけ翔斗くんは怒っている様に感じました。
耳はまだ真っ赤だったので、私ではなく美香先生に矛先は向いている感じがしました。
なので、美香先生に一言だけメッセージを送りました。
―――――――――――――――――――
「朝露」『美香先生、もしかしたら翔斗くんか
ら本気の方の雷が落ちるかもしれま
せん』
―――――――――――――――――――
すると美香先生からすぐに返信が来ました。
――――――――――――――――――
「美香先生」『あ、それやばいかもww』
『一応覚悟だけしておきます』
――――――――――――――――――
……軽い感じで。
本当に、わかってくれたのでしょうか。
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88話読んで頂きありがとうございます。
遅くなり申し訳ありません。
明日もあげられないと思われます。
ご理解よろしくお願い致します。
題名なのですが、、、思い付かなかった笑
と言うことでタイムでフィーバーしてもらいました。
コメント、応援いつもありがとうございます!
そして、応援総数が6000を超えました。
本当に嬉しいです!
小説のフォロー、レビュー、して頂けたら嬉しいです。
よろしくお願い致します!
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