夜光視点
第69話 1月11日 翔くんのお家に行ってみたいです。
今日は舞と2人で買い物に来ています。
場所はお馴染みにショッピングモールです。
「なんだかんだ久しぶりじゃない?美月と出かけるの」
「確かにそうだね」
久しぶりではあります。ですが、私的に舞と本当の友達になってからはこれが初めてのお出かけなので少し複雑です。
それよりも楽しみの方が大きいですが……
「じゃー今日はいっぱい買いますか!」
舞もそう言っているので、
「そうだね!!」
私も今日はいっぱい買います!
「いや〜結構買っちゃったね」
舞は両手に袋を抱えています。
「春用も買っちゃったからね……結構値段しちゃった」
私も、翔くんに可愛いって言ってほしくて、いっぱい買ってしまいました。
袋なんか舞よりも多いです。
昼と言うこともあり、私たちはフードコートに来ています。
私が舞と話しながら歩いていると、
「何食べる?私はラーメン系が……痛っ」
「痛っ、」
舞が私のことを見ながら話していたせいで反対側から歩いてきた女子と肩をぶつけてしまいました。
その横には男子がいます。
カップルでしょうか……
「すいません大丈夫ですか?うちの妹がってあれ?舞か?」
その質問の反応したのは舞ではなく私でした。
「え?なんでここに翔くんが?」
「え?美月までいるじゃん」
私の声により、気づいたのかとても驚く翔くん。
会うはずもないのに会えるなんて……嬉しい。
いや、待って、一緒にいる女は誰?
まさか……翔くんの彼女なの?
そう思っていると、
「なんで、私のこと先に気にしてくれないわけ……すいませんでした。って舞さん?」
え?舞さん?なんで舞のこと知ってるの?
色々情報量が多く私が追いつかなくなって来ていると、舞の一言で全てが繋がりました。
「え?翔斗に美香ちゃん?二人もショッピングモール来てたんだ。奇遇だねー。美香ちゃんお久しぶり!」
「舞さんは相変わらずですね……お久しぶりです」
美香ちゃん……美香ちゃん……あ!!!翔くんの妹さんだ!
気づいた時には、
「あの翔くんの妹さんですか?」
私は翔くんの妹さんに声をかけていました。
「翔くん??翔……くん……まさかあなたがお兄ちゃんがす……」
「ちょっと待ってくれ美香。それより先は言ってはいけないよ」
お兄ちゃんがす??
妹さんは何かを言おうとして、翔くんに口を押さえられました。
「あ、ごめんごめん。内緒だったか。で〜そちらの方が?」
あ、私のことだと思った私は、嫌われないよう細心の注意を払いながら挨拶をしました。
「はじめまして、翔くんいや翔斗くんとは仲良くさせて頂いています。夜光美月です。よろしくお願いします」
よし、これなら失礼はないだろう。
「え?あ、私の名前は古巻美香。古巻翔斗の妹ですよろしくお願いします。お兄ちゃんが言っていたよりも、か、可愛いですね夜光さんって」
妹さんからそんなことを言われてしまった。
少しだけ、いやだいぶ嬉しいな、と思いました。
「あ、ありがとうございます!あの妹さんも可愛いですよ!」
「そんなこと……ないですよ。
あの……凪さんとも仲がいいんですよね?」
「は、はい。最近ではありますが仲良くなりました」
妹さんの質問に私が答えると、
「なら、私のことは、名前で呼んでください。私は美月さんとお呼びして大丈夫ですか?」
とても礼儀正しい子だな、と私は思いました。
「是非!美月と呼んでください。私は美香ちゃんと呼ばして頂きます!改めてよろしくお願いします。美香ちゃん」
「はい。よろしくお願いします。美月さん」
私はショッピングモールに来て念願の翔くんの妹さん、美香ちゃんに会うことが出来ました
名前呼びまでは許して貰えたのでよかったですが、まだ少し壁があるような気がします。
その壁も徐々に壊していければいいと思います。
とりあえず、私は
翔くんのお家に行ってみたいです。
美香ちゃんと知り合えたことですし、翔くんに聞いてみることにします!
___________________________________________
69話読んで頂きありがとうございます。
いつもコメント、応援してくださる方々。
このお話を読んでくれている方々。
本当にありがとうございます!
これからもよろしくお願い致します。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます