第10話:前進の予感

 僕はソラ。

 今は10歳だ。

 いや、今日から10歳だ。

 今日が誕生日なのである。


「ソラ。10歳の誕生日おめでとう」


「「「「「おめでとう~!」」」」」


「ありがとうございます!」


 こうして貴族らしい誕生日会を楽しんだ。


 ―――――――――――――――――――――


 その後、お父様からこっそり、


「ソラ。あとで私の部屋に来てくれ」


 と言われた。


 不思議に思いつつ行ってみると


「ソラ。お前ももう10歳だ。この国の貴族は皆10歳で学園に行くのが

 しきたりだ。お前も魔導師とは言えまだ知らないこともあるだろう。

 世界にはいろいろなものがある。お前はどこの学園に行きたい?」


「そういう話ですか。お父様。そうですね……ちなみに選択肢はどんな感じですか?」


「お前には自由に生きてもらいたい。

 ソリュースやカダムがいるから跡継ぎはしなくていいからな。

 選択肢は、

 我らがユニティ魔導帝国、帝国学園戦闘と知識を学ぶ

 我らが帝国の属国、ガーディア王国の防衛大学校(日本の自衛隊コース)

 我らが帝国の属国、アルファナス王国の商業大学校商人志望コース

 神代の勇者の地、ブレイトシス皇国の勇者学院世界の平和のために

 砂漠の大陸の皇国、トワイネイジア皇国の叡智学院戦闘より世界の叡智

 だな。

 一つクソ国家の学院があるがそこは無視だ。

 さて。どうする?」


「そうですね……一晩頂いていいでしょうか」


「わかった。明日また聞こう。申し訳ないが明後日には申請が必要なのでな。明日が絶対だ」


「はい。お父様」


 こうして学校生活がスタートすることになる。




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