第7話:家族と団欒

「ソラ様。ご夕食のお時間です」

「わかった。行くよ」

 話しかけて来たのは専属メイドのソフィア。

「ソラ。今日の魔法訓練はどうだったか?」

「今日も楽しく学べました。お父様」

「そうか。それはよかった」

「ソラは今日も楽しそうでとっても可愛かったですよ。あなた」

「も~、お母様ったら、可愛いとか言うのはやめてくださいよ」

「あなたまだ5歳でしょ? 可愛いじゃない!」

 そんな会話をしているのがお父様のノア。そして僕を可愛いと言うのが

 お母様のソフィア。二人共年齢は若く、まだ30もいっていない。


「ソラ。今日はなにをやったんだい?」

「今日は炎魔法の訓練をしました!」

「どうだったかい?」

「もう安定して使えるようになりました」

「そうか。すごいじゃないか。誇らしく思うよ」

「嘘でしょ!? 私の5歳のときはまだ火魔法すら安定していなかった

 のに!」

「いや、リリーは5歳のときで大地魔法がほんの少しだが使えたじゃないか」

「そうだけど~! 火属性は難しかったんだもん! あっけなくされたら

 怒っちゃうじゃない!」

「あ、あはは~……(さらっと大地魔法の行使という難しいことを

 流したって……)」

 と、元気いっぱいなのが長女のリリー。

 年齢は10歳だ。

 土属性の魔術師でもある。


「いやぁ~すごいね~ソラは。僕も5歳で使えたがソラほど安定はしていなかったよ」

「そういうソリュース兄さんは元素魔法の第3位階までは使えるじゃないですかぁ~」

「ま、まあね。でもそれは8歳の話しだろう? しかも第3位階は安定していないし」

 と優しい雰囲気のソリュース兄さん。

 元素属性の魔術師だ。

 年齢は15歳。成人だ。


「僕は第2位階までしか使えないから羨ましいよ。ソラはすごいね~……」

「カダム兄さんは武道に秀でているんですからいいじゃないですか……」

「え~……まあいいか~」

 と穏やかな感じのカダム兄さん。この人はマジで剣をもたせたら強い。

 火の魔術師だ。

 年齢は14歳。


「すご~い! こんどみせて! ソラにいさん!」

「そうだね。今度見せて上げるよ」

「やった~!」


 と幼気があるのが妹で次女のシャーロット。

 既に魔法師であり、元素魔法が使える。

 年齢は3歳。


 よく考えたら5歳でここまで話したりできないが、

 前界ぜんかいのおかげと、スキルも相まって「賢い子供」となっているが、なぜか普通に通用している。

 というかそれだったらシャーロットは賢すぎないか?まあいいか。



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