第5話:己の力
俺は三歳になった。名前は奇しくもソラという。
既に言語は覚えた。スキルのせいか子供のせいか習得が早い。
そうだ。スキルについて。
スキルを発動すると自分にしか見えない本が出てくる。
その本はスキルを発動したり、世界の摂理を見たりできる。
どうやらその摂理は編集可能なようだ。恐ろしすぎる。
でもどうやら根源に関わるような重要な情報は編集不可能なようだ。
そりゃそうだ。
そしてどうやらステータスが存在するようで、本当は10歳でステータスが見れるようだが、スキルのおかげで見ることができる。
こんな感じだ。
名前 ソラ・マーク・クロノス
年齢 3歳{男}
種族 人族(亜神)
レベル 1(限界突破:25^5)
HP 100(∞)
MP 500(∞)
力 2(1000)
素早さ 10(1000)
器用さ 4(500)
物理耐性 2(∞)
魔力耐性 10 (∞)
{スキル}
という感じになっている。
まず、名前だが、ソラという。
中間のマークは貴族のつける名で、これは侯爵であることを表す。
なので侯爵以外はつけることはできない。
そしてクロノスは名字。どうやら祖先の初代当主は時空魔法が使えたようだ。
そうなる理由だが、クロノスというのは時を表す言葉だ。
何故か地球の頃と同じなのは不思議だが……
次に年齢。
3歳。これはいいだろう。
次に種族。
人族というのは人であることを表す。
()の中の亜神というのは、亜神ということを表す。
なのでスキルを使って人族と偽装している。
しかし、亜神というのは、神によって神性を与えられた存在という意味なようだが……これはスキルのせいだな。うん。
次にレベル。
モンスターを倒したことがなければ基本は1なのだが、スキルを使っているうちに ステータスの変更ができることに気が付き、レベルを限界突破させてしまった。
本当は1000が限界らしいのだが……
が、25という数が好きで5も好きなので25^5(25の5乗)にしてしまった。
――なぜしてしまったなのか。
それは9,765,625という数になるから……やべぇ……
次にHP。体力で、0は死を表す。
多少運動したりしているので100ということにしているのだが、亜神ということもあって
死ぬのにもまた面倒なことになる。
ただまあ、夢半ばで死ぬよりマシだろう、と思っておく。
100はデフォルト。
次にMP。魔力量で、0は魔力の枯渇を表す。
0になると、ものすごい眠いときのように、意識が朦朧とするらしい。
下の魔力耐性が少ないとそのまま意識を失ったり、
人によっては死に至るらしい。
MPが500なのは、平均とか全然分からないので500にしておいた形だ。
次に力。力は握力だったり、腕力だったり、脚力だったりと、総合的なものを表す。
3歳児らしく2なのだが、スキルで1000にしておいた。
もちろんここまで来ると普段は危険なのでセーブしておいている。
次に素早さ。動きに関するものだ。足の速さや動体視力も入る。
多分だが、神経の伝達速度的な感じなのかもしれない。
子供は元気で10くらいはある。なので10だ。
1000なのは……先程と同じ理由。
本気を出せば転移レベルで動ける。
物が倒れてきたりしても、まず何かに当たることはないだろう……多分。
次に器用さ。物理的な話でもあり、魔法的な話でもある。
魔法を扱うのが上手でも加算されるので、
器用さを見て物理的に器用な人だと思ってはいけない。
次に物理耐性。HPが減るとき、減りをある程度抑える効果がある。
HPにある程度比例するらしい。
僕の場合は比例しすぎて∞になってしまった。
次に魔力耐性。物理耐性と同じような感じだが、一つ違うのは精神的な攻撃もこれで軽減できるということ。
とまあ、こんなところだ。
まだまだ強くなれるし未来は自由にできる。
楽しむとするか。
今のところは地道に頑張るつもりだし。
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