第17話 ナユマルのゲーム配信準備
コラボ開始まで後1時間となった
今現在、ナユタさんとマナさんの2人とゲームの動作、音声、3Dモデルの動きと位置などを調整していた
全てを整え、3人で一息ついた
「これで準備完了ですね」
「うん!タルルちゃんとのゲーム楽しみ♪」
「リスナーさん達も楽しめるように罰ゲーム用意したから楽しみにしといてね」
マナさんがそう言って微笑む
「「え!?」」
ナユタさんも知らされていなかったみたいで一緒に驚いていた
「一応心の準備だけしといてね♪」
ガタガタと震えるナユタさんと俺
「でもよかった、ナユたんに私以外の話せる人できて」
唐突に語り始めるマナさん
「ちょっとマナ!?」
「ナユたんって心を開いてない相手と話すと会話が途切れ途切れになっちゃって なかなか馴染めなくって でもタルルちゃんと話しているナユたんは普通に話してるから安心したわ」
そう語るマナさんの笑顔はナユタさんを本当の妹のように思っているのだと俺に伝わる
「私は何もしてませんよ、ナユタさん自身が変わろうとしてるんじゃないですかね」
自分がしたことなんてナユタさんの
興味のある話を引き出しただけだ
「ううん、それは違う タルルちゃんが私に歩み寄ってくれたから、私も勇気を出せたの だからね、これからもよろしくお願いします」
ナユタさんが微笑んだ後に頭を下げる
そんな事今まで言われた事ないから照れて思考回路がおかしくなってしまう
「ど、どういたしまして、不束者ですがこれからもよろしくお願いします」
よく考えず変な事を口走ってしまった
「ふふっ、タルルちゃん それプロポーズの返事してるみたい 顔も赤くなって可愛い」
マナさんに笑われてしまった
「タルルちゃんが可愛すぎて辛い」
ナユタさんは真っ赤な顔を両手で覆っている
「2人とも、緊張はほぐれた? もうすぐ時間よ」
マナさんが言う
そうか、マナさんは俺とナユタさんの緊張をほぐそうとしてくれていたのか!
「マナさん、ありがとうございました!」
感謝を述べるとマナさんは微笑んだ
「私はもう大丈夫!」
ナユタさんが言う
「じゃあナユたん、タルルちゃん始めるわよ!」
「「はい!」」
マナさんの掛け声に答え、放送が始まるのだった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます