9月

244 インコの話

 こんにちは。


 体が怠いのです。私はクーラーが苦手だと時々書いていますが、昨日も夜はクーラーの部屋で寝ることになりまして。決してクーラーか嫌いでは無いのですよ。ただ、クーラーの中に長時間いると、体内バランスが崩れて怠くなるというか……。

 どうしてクーラーの部屋で寝ることになったかと言うと、インコがどうしても離れたくないと言うので……。嫌な記憶が蘇ります。今年の春に亡くなった子は亡くなる数日前から、どうしても私から離れたくないと必死だったのです。一秒でもくっついていたいと。最初はそれでも夜は無理矢理ケージに戻していましたが、最後の日はその必死さに、手のひらで包みながら一晩明かす覚悟でした。まぁ、夜が明けないうちに亡くなってしまったのですが。

 好きな人にくっついていたいと、一人は嫌だと、自分の体を支えるのも辛いと言うインコが一人で明かす夜はとても長かったでしょうね。そう思うと、本当に亡くなった子に申し訳なくて、今でも泣いてしまいます。


 そんな思いもあるので、ここ数日急に目に見えてヨボヨボになってしまった最後の一羽が離れたくないと必死だったので“今日では無い”と思ってはいましたが一緒に寝ることにしたのです。

 

 お医者さんなどに行く時用のキャリーケースに手拭いを敷いて、ご飯とお水を用意して。その中で眠ってもらうように整えました。でも、やっぱりキャリーケースに嫌な思い出が染みついているのか、慣れないからなのか、とても嫌がって私の服へ潜り込んできます。

 30分ほど服越しに背中をトントンしながら、最近ご飯をあまり食べていないように見えて心配な事や、前の子がすごく長生きしたのは最後までご飯をものすごく食べたからで、あなたにも元気になって欲しいからご飯を食べて欲しいと理由も説明して。そして、今晩はずっと一緒にいるから、ケージで寝て欲しいと説明すると、ケージに入ってご飯を食べる所を見せてくれました。最初は食べるフリだけだったのだけど、ずっと言葉を理解している事や食べている事を褒めて褒めて褒めちぎっていたら、本当に食べてくれて。

 次に止り木が無くても床の状態で寝れるかどうか知りたかったので、寝る練習をしてみて、というとくるくる回りながら体を折り曲げて「こんなかんじで寝る」と見せてくれたり、そのうち羽繕いをしてくれて。

 羽繕いはリラックスしている証拠なので、キャリーケースに慣れて来たのでしょう。

 それでやっと寝る準備に入り、布をかぶせ、時折「いるよー」と言いながら昨日の文章を書きました。


 今日は昨日よりは少しヨボヨボは改善されていた気はしますが……それがご飯を食べたからなのか、本当に昨日は体調が悪かったのか。それとも、昨日は長い時間一人だけでお留守番をさせられて寂しかったのか。


 それでも、止り木の上で寝るのが危なくってきているので、今朝はケージの改造を。鳥かごに板を入れて床を作りました。床で寝られることも証明された事だし。どうしても止り木が楽な時用に、床の上ギリギリに止り木を設置して止まれるように。

 

 さっき作業部屋からインコがいる部屋へ行った時、寝かしつけに掛けてある布を上げて覗きこでみたら、いつもは左の出入り口から出たがるのに、珍しく右からやって来て、くちばしで私が用意していた水入れをくちばしでかすめて、出たいとアピール。

 めずらしいな?と思いよく見ると、水が空っぽに。飲み切る訳が無いのです。私が用意していた器がインコ用では無いので飲み難くて、淵に乗って飲もうと思ったのでしょう。しかし、普通の料理を入れる極小の小鉢だったので、重さに耐え切れず倒れてこぼれてしまったのだと思います。それを伝えるのに必死で。

 私の考えが浅かった……。インコを外に出して謝りまくって、何か他に床における良い器はないかと。背が高いとインコは飲めないのです。淵に乗るしかない。平べったくて、飲み口の所は出来れば垂直。大きすぎず小さすぎない……。出来ればかなり重い方が良い。

 でもそんな都合のいいものは無い。仕方がないから、悩んだ挙句、かなり小さいサイズのインスタントコーヒーの蓋を器にして水を用意しましたが、これが正解かどうかはまだわかりません。

 またあとで確認します。上手く行かなかったら、水入れの部分だけは従来のものが入るように床を加工するしかないですね。


 そんなこんなをしていますが、結局のところいつやって来るか分からないその時を覚悟しないといけないのでしょうね……病気ではなく老いだからなぁ、病院に連れて行くのもストレスだろうから……

 あと最低二年は生きて欲しいのになぁ。


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