191 半径数メートルの良い人
こんにちは。
昨日はあれから、そして今日も亡くなった方の美談が流れていて。
私も嫌いじゃないですよ。いいおっちゃんなんだろうなぁ~と思っています。
人の評価は人柄と連動しない事もあるし、功績もすごさが伝わらないのが常です。それに実行された事の中には、本人にとって不本意だったこともあるでしょうし。シガラミって怖いですからね。
政治家と言うのは半径数メートルに入ればみんな良い人って言いますが、あの方は本当に良い人だったんでしょう。ある意味人タラシでないと出来ない仕事だとも思いますし、支えてくれる人が居るという事は、良い人だったという証拠です。
でもパーソナルスペースに入ってないな人たちは「人」としてではなく「政治家」という記号だったり「組織の中の人」というイメージを押し付けてしまう。それも人となりを知らないから仕方がない事ですが。
国でも会社でも団体でも、大きな塊になった時、別の人格が出来てしまう。それを構成している一人一人とはまた違った人格として機能する。そして、それを構成している一人一人の性格の様に感じ取ってしまう。
それもまた仕方がない事なのでしょう。頭で分かっていても、感覚的に紐づけてしまう。
私だって「日本人」「関西人」「女性」「オタク」「いい歳した未婚者」「お金にもならない文章をネットで書いているヒマ人」など、勝手に記号であり、レッテルでもある見方をされてしまう。
日本人だっていろんな人が居るし、いい歳した未婚者だって、それぞれに理由がある。ひとまとめになんてされたくないのが個人としての言い分だけれど、「私」とかかわりのない人にとっては仕方がない事ですね。
話は少し変わりますが、幼稚園や保育園を作るのに用地を確保することがものすごく大変らしいのですが、それは周辺住民の反対が理由なのだとか。
私が学校で保育を選択していた時、先生が話されていて、最近気になるツイートを見つけて思い出していました。
それは「子供の声がうるさいから心当りのある方は想像力を働かしてください」というような感じの言い回しで。それを「子供の声くらい」と子供を持つ親側の肩を持ったニュアンスで「(苦情主が)想像力を働かしてくださいよ」と返していた。まぁ今の世の中の流れ的には、そっちの方が正義の色は濃いのだろうな、と思います。
授業でその話題をやった時、先生が「どんな住民が熱心に反対していると思いますか?」と。どんな回答があったか忘れましたが、正解は出ませんでした。みんな想像できなかったから。正解は「おじいちゃんおばあちゃん世代の方たちです」と。
それはまったく想像していなかったので記憶に残っていました。その世代の方たちは、子供の声を「元気でいいねぇ」なんて言いながらニコニコと聞いていそうなイメージでしたから。
歳をとると体の水分が少なくなり、頭蓋骨の中で子供の高音のキンキン声が響いて、若い世代が聞く音とは全く別物らしいのです。頭が痛くなるくらいだと言っていました。
幼稚園候補地を反対活動している年配の方は、もしかしたら静かな住宅地だからと、
ただただ相手の事を理解しようとしないで「老人の文句」=「老害」だと決めつけてしまうのもどうだろうなぁ、と思ったのです。
老害だと突き放したところで解決はしないのだから、そこでしか候補地を確保できないのなら、また子供が家で大声を上げてしまうのなら、双方の事情を理解してお互いが歩み寄れるいい方法を見つけるしかない。
何時なら外で遊んでも良いとか、通園の時は大声を上げないようにするとか。
これも「老人」の悪い方のレッテルが作用して、決めつけてしまっているんだなぁと。
あ。ちゃんと選挙は行ってきましたよ。
ほんと、応援したい人が居ない……というより、議席数は増やしてほしい政党の当選してほしくない候補者が選挙区内に居る時ってどうしたらいいんでしょうね←
比例代表は当選してほしいな、となんとなく思っている候補者が議席数を増やしてほしくないな、と思っている政党に在籍している場合も……
これもまた、折り合いをつけるしかない事なんですよねぇ。
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