145 断ち目かがりのよう
こんにちは。
先日書いたテンプレ王道展開があると冷めてしまう、という話にコメントを頂きまして。
歳を重ねるとムリなものが増えて来るというもの。
それ、めちゃくちゃ分かる。好きな事を繋いで生きるのがどれだけ奇跡に近いかを学んでいるから、好きを追い求めるよりもムリを避けるようになってくる。しかも不快な感覚を経験で知っているから、ちょっとの不快も大きな不快につながってしまう事がある。
だからドラマや映画の展開一つとっても、その向こうに鬱展開を晴らしてくれる何かがあると分かっていても挫折してしまったり。
これって、結婚は右も左もわからない若いうちにしておけ、って事も同じ習性から悟った言葉なんだなぁと。
自分の中の決まり事……いや、決まり事までに思っていなくても、生活のリズムや会話の中でのウィットなのか人を馬鹿にした内容なのかとか、テレビを見ている時に話しかける頻度とか、食器を洗った後お箸をどちら向きで立てるとか……些細なセーフ・アウトのボーダーラインが出来てしまっていて、どうしようもなくATフィールドが分厚くなってしまっている。
若いころはまだ柔軟に変化していく隙間があったのに。歳と共に安定してしまって変化がしにくい。
そういうガチガチの壁に当たらないように作られているのが水戸黄門だったり二時間サスペンスとかなんでしょうね(笑)
そういえば、某メガヒット原作マンガのアニメの続き、見てますよ。
何も勉強したことのない素人が言うのもなんですが、二期に入ってから演出は見やすくなったなぁ~と感じているのですが。いまさら根本的なところの話をすると、侵略とか国土を奪ったりを繰り返して、殺し合いをして。なんでそれぞれで仲良くできんのだ、と。そういう時代だったんですよね、わかりますけどね。
これは学生の頃も先生に質問をしたと思うのだけど、戦国時代、どの国も自分たちは「中華」だと認識している点が不思議で。日本は島国だから基本的には海が境界線になっているから、その中の人たちが同類である意識があるのは分かるんだけど。
この質問をした記憶があるけど、なんかふわっとした説明で分からなかった気がする。ムシャクシャしたままの記憶しかないし。
しかし、そういう国盗りのお話だからずっと戦のシーンなのは仕方ないけれど、好きじゃないと書き続けられないですね。それ自体がすごい才能ですね。その上ヒットさせるのですから、相当な天才ですよね……私が偉そうに言う事でも無いですが。
最近洋裁をしていて断ち目かがりを延々としているのが退屈で辛くて、よくエロいお話を書いていた時のことを思い出すのです。いや、エロい気分になっている訳ではないですよ?
進んでいる様で進んでいない状況が一緒だなぁ~って。
断ち目かがりは、その名の通り切った布の断面が解れてこないようにミシンでかがって行くのですが、とにかくトップスピードでミシンを動かしても時間がかかるのです。それが長い距離をかがらないといけない場合、糸は大量に使ってしまうし、目を放してずれたら解くのが大変だから失敗できないし。でも布と布を縫い合わせていっている訳ではないので、どれだけミシンを動かしても完成図が見えてこない足踏み状態。断ち目かがりが好きな人もいるでしょうが、私は嫌いです。先に進みたいなのに進めない。
エロいシーンを書いている時もずっとそこで足踏み状態で物語が全然進まず、なのに、全身全霊で書かないとエロシーンとして読めるものにならないのです。精神的にすり減らされる。
戦いのシーンも私にとってはこれだなぁ~って。もういいって、スパッと切って次に進もうよ……と思うのにまた立ち上がってしまう。←
そこが物語の熱い展開で面白いところなんですよね……。三クール分くらいのうち二クール半くらいはずっと戦っていて……でも戦いで勝敗が決まって、成長もして物語が進むんですよね、、
面白いんですよ、お話は。ただスピード感が断ち目かがりを思い出して疲労してしまうのです。特殊な苦情ですね(笑)
製作している人たちも、声を入れている人たちもすごい疲れるだろうなぁ~。ずっと熱量がすごいし。
とりあえず、秩序を作る為なのかもしれないけど……侵略や略奪はいけないし、戦だと言っても結局人殺し。勝たないと殺されると言っても、誰も死なない道を考えないのだから。
今の時期だから特にそう思ってしまうんだろうなぁ。
もっとおかゆアニメを見とけばよかった……一応淘汰されずに残る作品は見ておくか、と思ったばっかりに。
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