第13話 女同士の対面……(2)

「(ホッ、ホホホ~。本当に馬鹿な女~。そんな優艶でハデハデしい下着を着衣しても振り向いてくれる男など誰もいないくせに~。そう。歓喜しながら自分の舌を出して、ハァハァと息を荒くしながら舌を出し。マテが忠実にできるオス犬などいないくせに姉さんは本当に良くするはね~。そんな派手で嫌らしい格好を……。う~ん、でもね~? 私は姉さんと違って、可愛いわん子がいるの~。そう。飼っているからいいでしょう~。姉さん~)」と。


 拍は、自身の姉である梁のことを心の中で嘲笑いと高笑いを続けるのだ。


「フン、フ、フン~♪」と。


 大変に御機嫌良く。ソファーの上で横たわり。自身の足を使用して軽くソファー蹴る──。



 そう、リズム良くバタバタと、バタつかさせて──お尻を可愛くプリプリ振る姉の梁のことを忌々(いまいま)しく思い凝視しながらねぇ。


 だって姉妹というものは永遠のライバルであり。続いてゆくものだと思うから。


 伯はどうしても、年齢に不釣り合いなぐらい若々しくてみずみずしい……だけではない。


 未だに世の男達から多々交際を申し込まれる。美しい姉のことがどうしても許せない。


 だから彼女は、自身の気が収まるまで嘲笑いと高笑い続けていくのだった。



 それこそ、永遠にね。



 ◇◇◇◇◇

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