我が家はプレ・ステップファミリー
@Chiz04
第1話 『一緒に住むか、別々の道か、、選べ』
『俺は家を買う。一緒に住むか、住まないか、選べ。しかし、結婚はしない。』
ある日、彼は言ったのです
私は離婚して子どもを2人育てるシングルマザー
彼、同じくバツイチ
思い出が深い前の家を手放して、新しく人生を始めるんだ、
そう決意して、彼はそして私にある日選択を迫ってきたのです
私には子どもたちがいるけれど、まだ顔すら合わせてない状況下
お付き合いが始まって1年も経たないくらい
「え??!!」
そう答えるのが、精一杯、だったと思う
『10日以内に答えを出して。』
彼はスイッチが入ると強引なとこがある
わがままで傲慢で、自分の思い通りにならないと気が済まないとこがある
良いところといえば礼儀正しくて、初対面の人にも優しい気持ちで接する事ができる
変なところでNOと言えないっていう側面もあるかな
いっぱい騙されてきたんだろうか…
それで性格に難を来してしまったんだろうか…
いやいや、私も天使様の性格ではないから
そんな事は言うことではない
話が逸れてしまった
戻そう
私は彼に聞いてみたのです
「例えば、一緒に住まないとどんな風になるの?」
彼は
『俺1人用の家を買う』
都内に、1人で、住んでいくんだといった彼
「そうなんだ…」
私の子どもたちは2人とも小学校に上がってはいる
けれど、
下の子はアレルギー体質で定期通院の必要がある
上の子は体質は何もないけれど精神面で寂しさを強く感じてらところがあって、まだまだ側にいる事が必要
フルタイムで働こうにも、トライはしてきたけれども、実行に移してキープする事が難しくて壁を常に感じる日々
デートに使う時間だって、連絡を取り合う時間だって、一生懸命に捻り出してやっとな思いの中でやりくりしてる
そして生活環境を変えるって事は、
何が起こるかわからない
まして、
家族用の家を買うか1人用の家を買うか
なんて選択肢はまるで、
一緒に住まなかったら別々の道を歩んでもやむなし
って事のよう…
しかしそんなこと言ったって、
いきなりガラッと環境が変わって戸惑う子どもたちのフォローと、同じく彼のフォローと、どこに住むかもわからないストレスと、その他いろいろ本当にいろいろ考えが浮かんで浮かんで、浮かんで…
だから、、
戸惑いながらも家に帰って、子どもたちに打ち明けてみたのです
とても怖さを感じながら、子どもたちに聞いてみたのです
“一緒に住んでみなきゃ何もわからないよ。
だからお母さん、一緒に住んでみよう!”
子どもたちはそう言いました
全く予期していなかった答え
いろんな波乱がある事を一瞬にして覚悟できた答え
死に物狂いでこの先しっかり歩んでいかなくちゃ
って思った答え
子どもたちは思う以上に頼もしく成長してくれてたのかもしれない
そして私たちは
結婚しないけど一緒にいる、プレ・ステップファミリーになる選択をしました
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます