第22話 運営の予想外の出来事
「しゅ、主任!?大変です!!」
「何だ!突然!!」
人々の理想であった完璧なVPMMO、『Free Word Online』を完成させてサービス開始をしてから約五日。特に大きな問題やバグは発見されず、穏やかな日々を過ごしていた。
そんな中、自分が注目していたプレイヤーの観察をしていると部下の一人が慌ててこちらに来ていた。
「主任!!こ、これを見てください!!」
部下が指しだしたパソコンには、何匹いるか分からない数に襲われている少女・・・幼女が映っていた。
彼女、どうやってあれだけの攻撃に耐えているんだ?まだ現時点ではこんな事出来ないはずだぞ。
「彼女がどうかしたのか?」
「は、はい!ちょっと早送りしますね」
そうして、倍速して映し出される幼女。・・・長いな。いつまで耐えているのだ?
「おい、この子どうやって・・・はあああああ!!!???」
私が部下に対してどうやって耐えているのか問いただそうとした時、なんといきなりゴブリンたちが消え去った。
「ヤバいんです!!この子!!ステータスが!!」
「早く見せろ!!」
あまりに予想外な出来事が起きなのですぐさま彼女のステータスを確認する。
__________
名前;ベレッタ
レベル;29
ジョブ;ガンナー
HP;10/10
MP;74600/74600
ステータス
筋力;0 防御;0 魔力;0 敏捷;746 運;1(0に近い)
装備
頭;悪神魔な乙女のパーカー
胴;悪神魔な乙女のパーカー
腕;悪神魔な乙女のパーカー
腰;悪神魔な乙女のミニスカート
足;悪神魔な乙女のレース付きのニーハイソックスと悪神魔な乙女のショートブーツ
アクセサリー1;生気の転暴魔
アクセサリー2;なし
スキル
『反動軽減・極』
エクストラスキル
『怨霊変換』
エンペラースキル
『MPの支配者』
ジョブスキル
『狙い撃ち』 『ヘットショット』 『銃改造』
セットスキル
『悪神魔な乙女』
称号
『射貫く者』『ゴブリンスレイヤー』『殲滅者』
ユニーク称号
『慈悲が無き』『魔力大暴走』『死を克服した者』『慈愛の心』
__________
「はあああああああああ!!!!!????」
な、なななななな7万だとーー!!!???あ、あり得ない!!まだサービス開始して三日だぞ!!こんなステータスあり得ない!!
しかもエンペラースキルだと!!なんでもう持っているんだ!!これは現時点で持ってはいけないものだぞ!!しかもエンペラースキルの中でも最強格の『MPの支配者』とかもう信じられん!!
それと何なんだこのユニーク称号の多さは!!普通、称号持っていても自慢できるものなんだぞ!!なんで4つも持って持っているんだ!!
後なんで悪神魔な乙女シリーズって何なんだ!!こんな装備許可した覚えはないぞ!!・・・は!あの時か!!装備担当の奴が趣味な防具を作らせてくれって言った時の装備か!!けどなんで着てんだよ!!超ピーキーな装備なはずだぞ!!
「しゅ、主任、彼女どうしましょうか」
「そんなもの弱体化するに決まっているだろ!!現時点でこんな奴が出てきても勝てる奴なんておらん!!最初のイベントを台無しにするつもりか!!あと!!悪用できるような装備とスキルを確認して弱体化か内容を変更しろ!!急げ!!」
「は、はい!!」
俺は部下たちに命令する。何なんだベレッタというプレイヤーは!!ゲームを壊す気か!!はぁ~。今日は帰れそうにないな。・・・・くそ覚えていろよー!!!!!
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384.名無しの冒険者
なんかメンテナンス来るようだぞ
385.名無しの冒険者
ほんとや、まだサービス開始からそんなに経ってないぞ
386.名無しの冒険者
やべーバグでもあったんじゃね
387.名無しの冒険者
>>386まぁそう考えるのがだとうだろうな
388.名無しの冒険者
なんか第二の街にいる奴らが叫んでいたぞww
389.名無しの冒険者
>>388そいつら攻略組だから出来なくて困っているんだろ
390.名無しの冒険者
しかし、どんなバグが見つかったんだろうな
391.名無しの冒険者
今からどんなバグがあったか言い合いか
392.名無しの冒険者
>>391暇だし付き合ってやろう
393.名無しの冒険者
>>392同じく
________________
ベレッタちゃん弱体化決定!!
まぁ個人的にちょっとやり過ぎた感があったので仕方ないですね。
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