第20話~とあるPKプレイヤーのお話~
ベレッタちゃん狂気に走ります!
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今俺はありえん状況を見ている。隣にいる仲間もあの状況を見て驚愕している。
どうしてこうなっているか少し前の事を話そう。
俺らはレベルも上がって来たのでPKをしようとした。しかし、レッドプレイヤーになると街の入れなくなり、NPCによる情報交換や売買が出来なるなるため、まだ物資がそろってない以上やるのは危険と思った。
そこでMPKをしようとした。MPKならレッドプレイヤーにならなくて済むし、キルした奴の物も奪えるので好都合だと思った。
試しに俺と仲間でゴブリンを二十匹ほど集める事にした。ゴブリンは少し攻撃しただけでこちらに突っ込んでくるのでやるにはいいモンスターだった。そうして、集めて擦り付けるとボスに挑みに行った馬鹿三人パーティーを倒すことが出来た。落とした物はショボかったが。
そのあともゴブリンどもを集めまくり擦り付けては集めまくりを繰り返していると、俺達でも何匹いるか分からない量まで増えてしまった。多分500は確実に超えていると思う。
そして集めるのもだるくなったので、この大量のゴブリンを誰かに擦り付けて今日のPKは終わろうとした。そうしてゴブリンに追いかけられること10分、一人のプレイヤーを見つけた。見た目は幼女だったが俺達にはそんなこと関係なく突っ込んだ。
「お~いそこの人!!少しゴブリンの数を減らすからそのまま全速力だよ~!!」
幼女がそんなことを言ったので俺は思わず口元が緩んでしまった。このゴブリン達を減らす?馬鹿が、そんな事出来るわけないだろ。
すると、こちらに向かって光が見えたと思ったら銃声と共に後ろのゴブリンが「ゲガッ」と鳴きポリゴン化した。
何が起こったんだ?と思ったがすぐわかった。あいつ狙撃銃を持ってやがったのだ。確か掲示板で自動小銃が見つかって騒いでいたな。だとするとあいつも自動小銃を持ってるかも知れないな。これはいい獲物だぜ。
そうして、俺の仲間もあいつにゴブリンに擦り付けてあとはやられるのを待つだけとそこら辺に生えていた木の上で待っていると、やはりあいつは自動小銃をもってやがった。しかし、いくら強いとはいえ魔銃なのだからすぐMPが尽きて終わるだろう。
三分は待っただろうか、ようやく銃声が止みあいつの動きも止まった。MPが尽きたか、これで終わりだ。そして、止まったあいつにゴブリンたちが攻撃し始めた。
・・・・・・・どれくらいたっただろうか。未だにあいつは死んでいない。いやおかしいだろ!!いくらゴブリンの攻撃とはいえずっと食らっているといくらトッププレイヤーでも死ぬぞ!!いや、HPと防御が高いから耐えきっているかもしれん、もう少し待ってみるか。
・・・・・・・・・・・三時間は経過した。まだ奴は倒れていない。ボスを倒しに来た奴らが大量のボブリンを見て絶句していた。
・・・・・・・・・・・六時間経過した。まだ倒れていない。はは....
・・・・・・・・・・・十二時間経過した。倒れていない。チートを疑ったが、運営からはチートを使っているという返事はない。ははは.......
・・・・・・・・・・・ゲーム内時間で二十四時間経過した。ようやく奴に動くがあった。
「「は?」」
俺と仲間が素っ頓狂な声を上げてしまった。なんと奴は自動小銃を構えたと思ったら、奴の後ろに同じ自動小銃が現れた。そうして撃ち続けること数十秒。あんなにいたゴブリンたちがいなくなった。そうして、奴は満足した様子で帰って行った。
・・・・・・・・・・もうあいつとはかかわらないでおこう。頭がおかしくなりそうだ。
そう誓った。
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次回はベレッタちゃんの視点でお送りします。
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