第944話 狐の嫁入り

 もう梅雨明けかという空を見上げるおくさん。


洗濯物乾くからうれしい。


「今日も晴れてるね」

「あい」


とは言いつつ、


「晴れてるのに雨が降るのを、『狐の嫁入り』って言うじゃん?」

「うん」


ちょっと違うことを考えているご様子。


「じゃあ曇ってるのに雨降らないのは『婿入り』? 『離婚』?」

「どっちにしろやってんだな」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る