第864話 これでもノーベル文学賞候補だったんだぞ

 読書に一区切りつけたおくさん。


「三島由紀夫ってさ」

「うん」


読んでいるのはヘミングウェイ。


「小説家だよね?」

「小説家だよ?」

「でもみんな、三島由紀夫で真っ先に思い付くのは小説家なことや作品名より、『なんかテロリストみたいなことして切腹した』と『美輪明宏の友だち』じゃん?」

「同意を求めるには難しいラインかな」

「そういう意味じゃ、蛭子能収みたいなもんだよね」

「なんてことを」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る