第396話 12巻

 漫画の最新13巻を買ってきたのだが、


「あっ! 12巻がない!!」


しばらく本屋に行けてない間に逃してしまう痛恨のミス!


「これじゃ買ってきたのが読めない……!」


震える僕におくさんが寄ってくる。


「それは途中が抜けるとワケ分かんなくなる続きもの?」

「いや、一話完結ギャグ漫画だけど」

「じゃあいいんじゃん?」

「よくないよ! 分からない!? この気持ち!」

「あい?」


分からないみたい。


「とにかく僕にはそんなことできないんだ……!」

「じゃあ私が13巻から1巻に向かって読み進めてやろ」

「ヤメロォ!!」


それがなんのダメージを僕に産むのか知らないけど。

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